金曜ロードショーで
3年前に流行った恋愛映画が放送されていた。
主人公達の甘くて、酸っぱい出会いや生活に
付き合いたての自分たちを重ねて、共感したっけ。
あいつは、映画や邦ロックが好きだった。
よく一緒にレイトショーを観に行ったし、
フェスにも二人で参加した。
今思えば、映画の好みも違うし、
私の音楽の楽しみ方は一人でじっくり味わう方だし、
好みが合う、気が合う はその程度のものだった。
それでも、彼と私は最強の二人だった。
ただ、一年がすぎる頃、些細なお互いの違いが気になり、
バランスが崩れ、不穏な空気が流れるようになった。
彼は今どこで何をしているだろう。
フェスで元気に走りまわるような女の子が
隣にいるのだろうか。
きっと、私ではなく、その子の方が
彼にとって良いと思う。
そんなことを考えながらぼーっとテレビを観ていると
つい1時間ほど前まで仲睦まじかった二人は
別々の道を選んでいた。
「 過ぎ去った日々 」
朝起きて、一番に窓を開け、外の空気を吸う。
なんとなく、その日がどんなか感じることができる。
カラッとしたにおい 寒さでつーんとするにおい
もやもやしたにおい 希望に満ちたにおい
感じることができる、当たり前。
心が富んでないとできないことであろう。
日常にあるワクワクは、自分で探さないと見つからない。
仕事や学校で失敗して、どんよりとした日でも
なにか一つ些細な幸せを見つけるだけで
心の豊かさは変わる。
家族、恋人、友人、趣味、言葉、、、
それらを目一杯抱きしめていこう。
「 お金よりも大切なもの 」
年末年始はここ10年くらい一人のことが多い。
実家は東北の山奥で帰るのに一苦労する。
わざわざ雪の多いこの時期に帰る必要を感じず、
結局一人きりだ。
不思議なもので、普段は自由気ままの
一人暮らしをしている私だが、
なんだか年末年始の一人は心に靄がかかる。
癖になっているのかもしれない。
駄目な自分が沸々と湧き上がる。
「煩悩」なんて言葉が飛び交っているせいかもしれない。
あー、あれは良くなかったな。
なんであんなこと言ったんだろう。
あの時酷い失敗したな…。
走馬灯のようにネガティブな感情がめぐる。
少しでも穢れをとりたくて、
大祓に行ってみた。
早朝から近所の神社は賑わっている。
名前と年齢を書き、体をはらい、
その後息を吹きかける。
少しでも払えてくれていると嬉しい。
私はネガティブな方だと思う。
昔は、自身のネガティブ思考が嫌だった。
今は、わりかしこのネガティブ思考を
気に入っている。
それに、大分コントロール出来るようになった。
吐き出したい時はありったけ吐き出したらいい。
今年も沢山のものを吐き出して、
そして、一歩ずつ進めた。
さて、来年はどんな日々が待っているだろう。
背中を押してくれる時も
眩しさにひるむ時も
心に靄がかかる時も
切なく息ができない時も
涙であふれる時も
足が浮き立つ時も
そこにあるだけなのに
全ての感情を包みこんでくれる
大切な友人。
「大空」
私はこの季節が好きだ。
艶やかに彩られた街、
白い息が映える夜空、
子供たちがはしゃぐ声、
デパ地下でそわそわしながらリップを選ぶ男性、
新しい服を新調する女の子、
シャンシャンと鳴り響く鈴の音、
街中で人々を優しく見守るサンタクロース。
歩くだけでワクワクな世界。
人生、うまくいかない日もある。
つまらないなー。しんどいなー。
その明るさが自分を惨めにする。
いいや。そんな時こそ街へ出よう。
たくさんの小さな幸せがそこら中に。
12月は誰かを幸せにするために
多くの人が高揚する季節。
素敵な季節をつくってくれて
ありがとう。
「ベルの音」