時を繋ぐ糸
一時期ミサンガ流行ったよね
高校生の時くらいかな
あれって大人になったらみんな捨てちゃうのかな
貰ってからすぐなくしちゃったりするよね
カップルがお揃いの付けてたりさ
すごく羨ましかった
誰かのためを思って編む時間も、あげる人がいることさえも
全部が
でも要らなくなる時がくる
その人に縋らなくてよくなる時が
ミサンガが自然に切れるより早く、みんな卒業していく
私の実家の引き出しにはあなたから貰ったものだけが入ってるよ。あなたに縋らなくていいように。実家に気持ちは置いていったの。
落ち葉の道
ワン・ツー・スリー、ワン・ツー・スリー、ワン・ツー…
ざざざっと音が鳴る
転ぶだけでこんな大きな音が鳴るからちょっと恥ずかしい
だけど、私と君だけ。
もう1回。
ワン・ツー・スリー、ワン・ツー・スリー、ワン・ツー・スリー、ワン・ツー・スリー、ワン…
転ぶのは私だけだけど、君が大丈夫って目で見てくれるから、まだ頑張れる
2人だけの道をスカートの私と、ズボンの君で。
君が隠した鍵
持ってて!僕が大人になったら返してね!
そう言った12歳の冬から50年
君はどこを探してもいなくて、最後の最後に何回も転んで、泥だらけになった遊び場に来た
ここに来てしまったら、全部わかってしまう気がして、心が向かなかった
草は伸び放題、遊具があるわけでもないこの公園を僕らは秘密の遊び場にしていた
泥だんごを作るのに最適だった土を踏みながら歩く
君のために掘った落とし穴がそのままになっていた
のぞき込むと
鍵のついたアルミ缶が埋められていた
取り出すと
注意!
かぎはぼくらのお気に入りのばしょにあるよ!わかるよね!
とマッキーで書いてある
何年前だと思ってるんだ
夕暮れが照らす街に、1人の影が落ちた
手放した時間
好きです付き合ってください。
ずっと好きでいたいと思ってるよ。
やっぱあなたがいい。
話せないと寂しい。
会えるだけで嬉しい。
隣にいてほしい。
手握りたい。
好きだよ。
そう言って、そんなこと言っといて、今手を握っているのは違う人だなんて
ごめんね。
好きだよ。
紅の記憶
「そのマフラー色きれいだね」
首元にはボルドーのマフラー
この子は知らない。私と彼の物語
その結末を語るには外せないこのマフラー
この子は、知らない。
「ありがとうお気に入りなの」