ずっとこのまま
遠い席に座る君を見てるとき
一緒の電車で見つけたとき
思ったより声が低いなと思ったとき
君の笑顔が見れたとき
バレーに一生懸命な君を見たとき
昼ご飯食べてる時ふと見えた、口を大きく開けて笑う顔をみたとき
怒られたあとしゅんとしてる君を見たとき
雨の日ぎこちない笑顔を見せる君を見たとき
君の、とびっきりの笑顔を見たとき
寒さが身に染みて
ある日の春、あなたの笑顔をもらった
ある日の夏、パピコを半分もらった
ある日の秋、おいしいお菓子をもらった
ある日の冬、手袋をもらった
ある日の春、誕生日にネックレスをもらった
ある日の夏、海をもらった
ある日の秋、おそろいのマグカップをもらった
ある日の冬、マフラーをもらった
ある日、手を繋いでくれた
やっと寒くないような気がした
20歳
もう死んでやる!と言った彼女は青色の振袖
俺将来有望だし、お前らなんかより金持ちになるからと言った彼は無駄に派手な袴
私たち結婚するんだと言った2人は来なかった
人生そんなもんなんだなと若いながらに悟った
学生時代の悩みなんてないように過ごす20歳たちの背中を見て
脳内で大きな切り傷を付ける妄想をする
台無しになってしまえと思った
思って、しまった
三日月
せっかく月が綺麗と言うなら満月がいい
約1ヶ月に1回だけだし
三日月だと上弦と下弦で2回見れるから
そのたびに思い出して、目が悪いから目を細めて夜空を睨んで、これは三日月なのかな?とか考えないとだから
満月はなんとなくわかるけどね
雪
雨の中わざわざありがとね、送ってくれて
いえいえ、今夜中には雪になるそうですよ
えっ雪?積もるのかな
さすがに積もらないでしょうけど、明日曇りなんで溶けないかもしれないですね
足元には気をつけなきゃね滑らないでよ?
去年滑ったのでもう懲り懲りですよそれじゃあ暖かくしてくださいね
うん、ありがとう
おやすみなさい
なんてことない会話のはずなのに、どこか表面だけ凍った湖のような危なさが含まれている。
さらりと撫でる分にはなにも起きないが、少し強く触ってしまったら、パリッと音を立てて二度と戻らないような。
例えば死生観だったり、嫌いな人だったり。
家のことだったり。家族のことだったり。なんで、一人で暮らしているのかとか。
聞けないまま