君が隠した鍵
持ってて!僕が大人になったら返してね!
そう言った12歳の冬から50年
君はどこを探してもいなくて、最後の最後に何回も転んで、泥だらけになった遊び場に来た
ここに来てしまったら、全部わかってしまう気がして、心が向かなかった
草は伸び放題、遊具があるわけでもないこの公園を僕らは秘密の遊び場にしていた
泥だんごを作るのに最適だった土を踏みながら歩く
君のために掘った落とし穴がそのままになっていた
のぞき込むと
鍵のついたアルミ缶が埋められていた
取り出すと
注意!
かぎはぼくらのお気に入りのばしょにあるよ!わかるよね!
とマッキーで書いてある
何年前だと思ってるんだ
夕暮れが照らす街に、1人の影が落ちた
11/24/2025, 11:08:44 AM