幸せな時間か、辛い時間か。
その時の気分や、その日あったことで決まる。
「今日もかっこよかったな。あの人。」
「テスト不安だな。」
「部活、うまくいかなかったな。」
.........
いろいろあると思う。
でも、明日のために考える。
今日を振り返り、明日に繋げる時間。
きっとこれからも、大切な時間。
『眠りにつく前に』
いじめ。
あれから何年がたっただろう。
未だに頭から離れない。
きっと、この先も永遠に――。
『永遠に』
理想郷に溺れる私。
理想の中の私は美人で、頭も性格も良くて、運動もできる。友達も沢山いて、先生にも好かれてる。
ああ、こんな理想に溶け込むだけで胸がいっぱいだ。なんて幸せなんだろう。
現実に戻りたくないな。
『理想郷』
※多少の矛盾あります
懐かしく思うこと
今年も、君の誕生日がやってきた。10月30日。ハロウィンの一日前の、とても素敵な日だ。
去年は何をあげたっけな。かぼちゃが嫌いな君は、母親から
「かぼちゃは栄養たっぷりだから。そろそろ食べれるようになりなさい。」
とかぼちゃクッキーをもらって怒ってた。
でも、君の好きなお菓子の詰め合わせを僕があげたときは、見たことないくらいに喜んでくれたっけ。
とにかく、君はいつも笑顔だった。君の泣いてる姿なんて見たことないし、風邪をひいた時だっていつでも元気だった。
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まるで昨日の事のように、君との思い出がよみがえってくる。懐かしさって、こういうことを言うんだな。
昨日の事のようだけど、懐かしい。
.......................君がいなくなった、本当の昨日は懐かしくなんてないのに。
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なんであと一日、頑張れなかったんだよ...。誕生日プレゼント、楽しみにしててくれただろ...。
君のために、一週間前わざわざ流行りの店に行って、流行りの化粧品を買って、お菓子を買って、それを詰め合わせて......男が入るのに勇気がいるような化粧品コーナーにだって入ったんだぞ...。
.........
そんな去年の秋。君の笑顔が見れなくなった秋。
今日も学校か。
仏壇の前で手を合わせる。
大好きな彼女が笑っている。
今年は何をあげようか。
『懐かしく思うこと』
生まれた。この時から私はうるさかった。
朝も昼も夜もずっと泣いていた。
母はいつも笑っていた。
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小学生になった。低学年も高学年もうるさかった。
友達はできたが、学年が上がるにつれ私は嫌われた。
母の笑顔は少なくなった。
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中学生になった。少し自分を改めようと思った。
中学生なりに考え、殻にこもるようになった。
友達はできなかった。
母は真剣に悩むようになった。
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高校生になった。高校で全て取り返そうと思った。
でも、殻の中にいた私にそんな事は出来なかった。
母は病気になった。
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社会人になった。母のために働こうと思い、大学には行かなかった。顔色を悪くしてまで働く日々。
そんな私をみて、母は泣いていた。
.........
今日は、私の25回目の誕生日。
プレゼントをくれる人なんて、もう私にはいない。
もしいるとしたら、欲しいものがもらえるとしたら、私はこう言うだろう。
「もう一つの物語。」
母の、幸せな物語を――。