御蔭

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11/15/2024, 11:43:32 AM

「子猫一匹いなくなったくらいで誰も騒がないのさ」

子猫
『新聞の片隅にすら』

11/9/2024, 7:45:51 AM

考える。何故あの人が殺されてしまったのかを。
考える。何故あの子が死ななければならなかったかを。
子ども達の笑顔を見る度に、我が子の名を呼ぶ親の声を聴く度に、胸が締め付けられる。息が出来ない。
考えても答えは出ないし、出たとしてもきっと納得できない。

『一方通行』
意味がないこと

11/8/2024, 6:25:02 AM

振り返れば、思い出の中にはいつも君がいた。一人でも戦える、そんな風に考えていたのに。いつの間にか君の存在は当たり前のものになっていて、この日常が変わってしまうのが怖くて仕方がなかった。けれど、それを悟られるのは恥ずかしい。だから今日も密かに己の武器を研ぎ続ける。

『君に捧げる──を』
あなたとわたし

11/7/2024, 9:33:05 AM

淑やかに雨が降る。風に乗って降り注ぐ雫は霧に変わり始めた。
街の灯りも遠ざかり、輪郭が滲む。夜闇も相まって、己の足元すら見えるかも怪しい。だが、吊り下げた灯りと、繋いだ手の感触は確かなもの。

『熱捲く雨は』
柔らかい雨

11/6/2024, 10:00:28 AM

火の粉が舞い上がる。
先の見えない夜闇の中で、彼女が持つ火灯りだけが頼りだ。


『夜を凌ぐ篝火』
一筋の光

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