何気ないふりをしてるけどきっとあの子は
苦しんでる。生きるのに疲れてしまってる
苦しむ人が多い気がする
この世界は、残酷な世界なのかな?
わからないな
好きじゃないのにかっこいいものを買ってきる。
家族は”男の子だから“って言う
男の子だから可愛いものを好きなってはダメなの?
いけないことなの?
男の子は、かっこいいもので
女の子は、可愛いものって決まっているの?
じゃあ、僕の意思はいらないじゃないか
僕が好きと言っても変だと笑うんだろう?
可笑しいって言うんだろう?
嗚呼、嘘でもかっこいいものが好きと言うべきなのか
そうやって意見を言えなくなっていくのかな?
はーあ、世界って意外と自由ではないのかもしれない
特別な存在ってなに?
そう聞かれたら君たちはなんて答えるかい?
飼ってる動物って答えるかい?
それとも愛おしい恋人って答えるかい?
まあ、人それぞれだ。
でも、そう特別なものを見つけてること自体が
俺はすごいと思うし、羨ましい。
そう思ってしまうんだ。
嗚呼、勿論最初はあったよ?
心の底から特別な存在…
でも、もう会えないから。
心がさ、空っぽなんだ…
もう一度君の笑顔を…笑い声を…俺に聞かせて見せて
なーんてね……
「二人ぼっちだね。」
「そうだね。」
そう言いながら僕たちは雨音を聞いていた。
心地の良い音を静かなこの場所ではよく聞こえる。
今はこの家には僕たち兄弟しかいない。
だからとても静かで二人ぼっち。
「雨が止んだらなにして遊ぼうか?」
「森を探索するのはどうかな?」
「いいね。面白そうだ。」
「兄さんは気おつけてね。また森で躓いて転けてしま
うかもしれないからね。」
「転けたりしないようもう。」
「本当に?」 「本当さ!」
そう言い合いながら僕たちは笑い合った。
縁側で見るこの景色が一番好きだな。
こうして兄さんとも笑い合えてとっても楽しい。
ずっとこの穏やかな時間が流れればいいのにな。
夢が醒める前に
君に会えてよかったと思うよ。
たとえ夢だったとしても
君は八年前に病で亡くなったね。
僕になにも言わずに
遺書ぐらい残してもよかっただろう?
今もそう思うよ。とても思うよ。
君は、僕にもし私がこの世を去ったなら
新しい人を見つけて幸せになってと言っていたね
僕は、今も君のことを好きだし大切で愛してるよ
君は驚いたかな? 僕は意外と一途なんだよ?
君も意外と酷い人だよね。やっと少しはさ
君の声も笑顔も薄れてきたのに
夢に出てきてさ、
はあ余計に君に会いたくなったじゃん
夢の中だったけど君に触れられて幸せだった
ありがとう。
僕の寿命が来たら向けに来てね?
その間は頑張って生きるからさ。