「二人ぼっちだね。」
「そうだね。」
そう言いながら僕たちは雨音を聞いていた。
心地の良い音を静かなこの場所ではよく聞こえる。
今はこの家には僕たち兄弟しかいない。
だからとても静かで二人ぼっち。
「雨が止んだらなにして遊ぼうか?」
「森を探索するのはどうかな?」
「いいね。面白そうだ。」
「兄さんは気おつけてね。また森で躓いて転けてしま
うかもしれないからね。」
「転けたりしないようもう。」
「本当に?」 「本当さ!」
そう言い合いながら僕たちは笑い合った。
縁側で見るこの景色が一番好きだな。
こうして兄さんとも笑い合えてとっても楽しい。
ずっとこの穏やかな時間が流れればいいのにな。
3/21/2024, 12:45:18 PM