昨日と違う私

になれたなら

人をうまく騙して

そうしてどうにか幸せにできるだろうか

幸せでいたいだけなのにね

幸せになりたいだけなのにね

偽りのないまっさらな本物なんて

　　　　ないよ

何を信じれば

深い谷底に落ちずに済む？

昨日と違う私

それすらも。

気づいてしまえば、深淵に閉ざされる

とどかない

伸ばした指先は空を切る　

とどかない

頭は真っ白で、声を発する力も出ないの。

とどかない

私のかたちと温もり

じくじくと胸が焼け焦げてるのに

とどかない

愛しき心を抱いた記憶

どうか

私の手に触れてください

つらい
涙
流さない
流せない
お腹がいっぱい
眠い
私に何ができる

終わりの先に始まりがあると思っていた。
大切なものがつくれなくなるなんて思わなかった。
真っ青な空と草原の合間を泳ぎたい
終わり、また始まっていくその時に
私は名もなき旋風でありたい

掌の熱と
脈打つ胸の鼓動が
私と、すぐ隣の温度が
無機質でない事を教えてくれる
鼓膜が震え、一定のリズムを刻む
うるさくて、騒がしくて
たまらない