じーっと彼が私の顔を見つめてくる。
何も言わずにただじーっとだけ眺めてくる。
「……私の顔に何かついてる?」
「いや何も」
そう言ってまたじーっと見つめる彼。
気にしないでおこうと思ったけど段々となんだか視線が気になって次第に恥ずかしくなってきたので彼の目を手で塞ぐ。
「そうやって見つめられると恥ずかしいわ。
せめて理由を言ってちょうだい」
彼は私の手をどかし、私の目を見つめて言った。
「綺麗だから。それだけじゃだめ?」
あまりにもストレートな言葉に私の頬が一気に熱くなる。
「も……もうっ! なら最初からそう言いなさいよ!」
「うん。次からそうする」
彼はニコッと笑って嬉しそうに私の顔を見つめる。
お金とってやろうかと一瞬考えたけど、とても幸せそうな彼の顔を見てやめた。
それに、こうしてじっと見つめられるのはちょっと恥ずかしいけど……まあ、たまにはいいかな。
目には見えない。でも確かにある。
それに振り回されることもある。そしてそれに従ったことが良いこともある。
少しずつ育っていって、でも壊れたらもう二度と元には戻れない。
そんなMy Heartはたぶん体の周りをフワフワと浮かんでいる。
なぜならみんな私のことを浮世離れしてるというんだもの。
だからきっと心だって体を飛び出しているんだわ。
ないものねだりをしても本当にしょうがないけれど、ずっと健康体で生きていたい。
あと体力もこのままがいい。
それから平和で幸せに暮らしたい。
完全週休三日……いや四日にしてほしい。
これから先困らないだけのお金がほしい。
花粉症などのアレルギー根絶薬が発明されてほしい。
Gは絶滅してほしい。
まだまだいっぱいあるけれど……やっぱり人の欲望って果てしないなあ。
トマトは好きじゃないのにミネストローネは好き。
ケチャップも好き。
マルゲリータも好き。
トマトジュースは好きじゃない。
……だけど身近にはトマト好きな人しかいないから中々わかってもらえない。
まあ別にいいけどね。
そういえばさあ、天気予報でしか聞かない言葉ってあるじゃん。
ところにより雨となるでしょうとか、そういうの。
それさあ、例えばだよ? ゲリラ豪雨的に一箇所集中しててもところにより雨になるのかなあ。
……それはゲリラ豪雨になるって? いやそれはそうなんだけど、そうじゃなくて。
こう……ゲリラ豪雨にならない程度の雨で一箇所集中というか、ドラ◯もんで言うところのさすと雨が降る傘みたいにさ。
……天気予報の定義としては合ってる? ほーん。やっぱりそうなんだ。
てことはじゃあきつねの嫁入りなんかもところにより雨になるってことになるのかな。
うーん……それだとなんかロマンというか、なんかこうグッとこないなあ。
ね、君はどう思う?
……どうでもいい? まー、そうだよねぇ。