家にとっておきのティーカップがある。
家族が使う用ではなくて、来客用のものだけど。
白いカップに色とりどりの花の絵が描いてあるかわいいもの。
いつ何時来客があっても良いように……じゃないけど私はそれをちょくちょく洗っている。
ホコリを被っている姿はあんまり見たくないし、洗うことでティーカップがピッカピカになると気分がいいもの。
彼女は一匹狼だ。
もちろん本当に狼じゃなくて、気質がということ。
誰かと群れることもなく、誰かと親しげに話すようなこともない。
切れ長の目に黒髪ストレートロング、おまけに美人。という典型的な言葉で表せられないほど彼女には不思議な魅力がある。
それはこうして文章で長々書いても結局は自分の目で見ないと完全に理解はできないと思う。
ちなみに彼女のファンクラブの会員番号は本当かどうかわからないけど千は行ってるらしい。学校の生徒の数より多いのはその魅力ゆえだろう。
でも僕は知っている。
彼女は一度心の境界線を越えてしまえばすっごい甘えたさんになることを。
例えば二人きりの時に顔を赤くしてそーっとすり寄ってきたり、寂しくて仕方がない時は電話をかけてきてり……思い出すだけでも顔がニヤけてしまう。
だから僕は思うんだ。彼女は透明な羽根を生やしている天使なんじゃないかって。
僕がどうやって彼女の信頼を得たのかはまた今度話すとして、もう彼女が本当に可愛い。
まだ付き合ってない僕らだけど、いっそのこと告ってしまおうかな。
僕なら彼女を絶対幸せにできる。
……まあファンクラブの人たちは敵に回るかもだけどそれは仕方ないよね。
よし、そうと決まれば明日にでも告白だ!
僕はやるぞー!
§
(ようやく熱が下がりました。
お粥とバナナが美味しいです)
インフルのため今日もお休みします。
【心の境界線】
インフルになってしまったため本日はお休みします。
皆さまもお気をつけて……
【透明な羽根】
百物語とは百人ないし数人で怖い話をし、話し終わったら目の前にあるロウソクを一つずつ吹き消していく……というもの。
しかし、百個目の話はしてはいけないそうだ。本当に怖いことが起きるから。
だから九十九個目で話を終えて後は朝を待つ……ということをしていたらしい。
それはそうと怖い話をぶっ通しで一人五分〜十分ぐらいで話したとしても、単純計算で八時間以上は余裕でかかる。
その間に寝落ちする人、絶対にいたと思う。
そして大人数でいかにもな雰囲気の中、灯火を囲んでいる非日常を体験したいがためにその場を訪れている……という物好きもいただろう。
なぜそこまでして怖い体験をしたいのか。
私にはわからない……