バスクララ

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11/3/2025, 2:35:14 PM

私には過去の記憶がない。
不安で仕方なかったけど、側にいてくれる彼がいた。
優しくていつも私に寄り添ってくれた彼。
好きになるのに時間はかからなかった。
だけど、私がいろんな人と交流を始めて友達も増えてきた頃、彼は突然いなくなった。
まるで最初からそこにいなかったかのように、どこを探してもいなかった。
彼を知っている人にも探してもらったけど、やっぱり見つからない。
どうしていなくなったの?
心細くて仕方なかったあの夜どこにも行かないでと、願ったのにどうして今いなくなったの?
……ねえ、会いたい。またあなたの声が聞きたい。
私の名前を呼んで笑いかけてほしい。
私の記憶はあなたから始まっているのだから。

11/3/2025, 12:58:14 AM

大好きだからこそ私は永遠に愛でたいの。
見るだけで私を幸せにしてくれる特別な存在。
今日もほら、新しいコレクションが増えたわ。
もう誰にも知られてはいけない。もし見つかったらきっと食べられてしまう。
ただでさえ兄からは「コ◯ラのマーチを並べて冷凍保存しているやつなんてお前しかいない」「悪くなる前に早く食べろ」と呆れた顔で言われているもの。
だけどもう会えない子もいるかもしれないから、やっぱり食べるなんてとんでもないわ。
美味しいのは知っているんだけど、この子たちの可愛さに気づいてしまったからもう食べるなんてできないもの。
うふふ……幸せ。
私のための、私だけのコ◯ラのマーチたち。
もはやもう秘密の標本と呼んでもいいかもしれないわね。

11/1/2025, 2:56:48 PM

冬場のお布団からの脱出というのは最高難易度だと思う。
お布団はぬくぬくでふわふわだけど、そこから抜け出そうとすると途端に寒い空気が牙を剥く。
だからお布団の中にずっといたくなる。
凍える朝であればなおさら。
お布団の中に衣食住全て揃っていて、お布団のまま外に出られたらとてもステキなのに。
あとついでにトイレもお布団の中にあれば完璧。
そうすればずっとあたたかで幸せハッピー!
……だけどそんなことは夢物語。
寒いけど、辛いけど、行かなくちゃいけない。
あのペンギンちゃんに褒められるためにも。


§


元ネタは打首獄門同◯会の『布団の中から出たくない』です。
これからの季節にピッタリの歌なので良かったらぜひ聴いてみてください。

10/31/2025, 3:29:43 PM

光と影でできること。それはズバリ影絵!
手を使って様々なものを形作る、シンプルだけどかなり奥深いパフォーマンスだ。
私は手が不器用で上手く動かせないから簡単なカニやキツネくらいしかできないけど、いつか躍動感のあるウサギを作ってすごいと褒められたい!
だからいっぱい頑張るんだ! ……明日から、ちょっとずつ。

10/30/2025, 1:16:48 PM

『やるしかないと思った。
思ったものの、本当にやってもいいのか迷いがまだある。
今ならまだ引き返せる。自分の手を汚す必要などないはずだ。いつかくる天の裁きに任せればよいのでは。とも思ってしまう。
しかし同時にもう許せない。あんなやつを野放しにしていていいのか。自分が裁きを下さなければ誰がしてくれるのかとも思う。
相反する思いに板挟みになり、結局俺は運を天に任せることにした。
サイコロを振って一の目が出たらやる。それ以外はやらない。
そう決めて俺はサイコロを振った。
そして、出たのは』

……日記はここで破られていた。
全く、破れた日記帳を送ってくるなんてアイツもしょうがないやつだな。しかもこんな意味深なこと書いてるし……
そういえば最近、アイツの住んでる地域らへんで殺人事件があったっけ。
滅多刺ししてから火をつけたとかいう事件。しかも被害者に恨みを持っているやつが多数いるとかいないとかで犯人候補が多すぎるって聞いたけど。
……いや、まさか……まさか、な。

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