Red,Green,Blue……光の三原色の並び順であると共にポケ◯ンの発売順の並びでもある。
まあさすがに英語で書かれていたら光の三原色の方をすぐ思いつくだろうけど。
それはさておき、この三色の光があれば黒以外の全ての色が光で表現できるらしい。
私としては「ほんとかなあ……」という思いがあるのだが、まあ、そうなるのであろう。
……こういう疑問が生じた時、なんでもかんでも鵜呑みにするのではなくて実験してみるのが賢い選択だと思うのだが、いかんせんめんどくさい。
そういう実験キットとかありそうだが……おそらく高いだろう。
知識欲を満たすためだけに買うのもなぁ……とも思う。
まあただどうにか理由をつけて買うのを拒否しているだけかもしれないが。
マスクのフィルター越しに吸う空気は暑く、また吐く息のせいもあり湿気がすごい。
だが少しでも清浄な空気を吸いたいから多少の暑苦しさは我慢だ我慢。
本音は今すぐにでもマスクを取りたいけど、取ってしまったら私の鼻が死ぬ。
うう……ブタクサやヨモギなんて大っキライだ!
私は空気みたいな人。
周りの景色に溶け込むのが得意。
そのせいなのか存在が希薄で、目の前にいるのに探されることもしょっちゅう。
だから透明人間と陰口を叩かれることもしばしば。
だけど私は怒らない。
仲間になれなくても、話を振られなくても、人と一緒にいるだけで楽しいもの。
誰かと誰かが話している声、一人で笑っている声、良いものを見て感極まる声。
どんな声でも、どんな感情でも、私は楽しい。
だってその色に染まれるような気がするから。
雨にはしゃぐ君たち。
キラキラと目を輝かせ、のびのびと喜びを表現している。
いつもは動きの遅い君たちも、ここぞとばかりにうねうね動いている。
あ、一匹虫かごから逃げ出した。
……うん、やはり雨と君たちカタツムリの親和性ってものすごく高いんだね。
屋根の下とはいえこうして雨の中虫かごを開けてるだけでみんなうぞうぞうねうね動いているんだもの。
雨と言えばカエルもだけど……動いてる虫しか食べないからなあ、あの子……
ボクがどうにかして虫を克服したら絶対に飼うから、その時は先輩として雨好き友達として色々教えてやってくれよ?
部活が終わってすぐ後、教室に忘れ物をしていたことを思い出した。
友達はもう暗いし明日にすればと言ったが、思い出してしまった以上取りに行かねばという謎の使命感に囚われた私は職員室で鍵を貰い、そのまま教室のドアを開ける。
真っ暗で誰もいない教室。そんな非日常に少しワクワクしている自分がいた。
私の席は廊下側の一番前なので迷わずに忘れ物を取ることが出来た。
さあ鍵を閉めるぞと鍵穴に突っ込んで捻るも手応えがまるでない。
何回か繰り返して、もしかしてもう鍵かかってる? と不安になってドアを開けるとすんなり開いた。
ウソでしょ!? と思いながらもう一度鍵を捻るもやはり手応えはない。
……ヤバい。ヤバいヤバいヤバい!
どうして鍵がかからないの!?
と半泣きになりながらガチャガチャしていると、私の戻りが遅いことを心配した友達たちがやってきた。
私は嬉しいやら申し訳ないやら悔しいやらで涙が溢れ友達たちを驚かせてしまった。
私はなんとか事情を説明し、友達の一人が鍵を捻る。
するとカチャンと鍵のかかる音があっさりと響いた。
え? と面食らう私と友達たち……
私の日頃の行いが良かったのか、それとも泣いていたからか嘘つき呼ばわりされることはなかった。
でもその日以来鍵をかけることに苦手意識を抱いたし友達も私に部室の鍵を託すなんてこともしなかった。
あの日、ただ単純に私のやり方が下手くそだったのか焦りで上手く出来なかっただけなのかは定かではない。
ただ今になって、もしかしたらオバケのいたずらだったかもしれない……とふと思ってしまった。
なぜなら学校の隣に墓地があり、教室の窓から見えてしまっていたからだ。
まあオバケとかのせいではなくて、本当に私の鍵かけ技術が下手だっただけなんだろうけど。