バスクララ

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8/19/2025, 12:36:18 PM

突然だが私は今、宇宙船にいる。
ただ散歩をしていただけだった。なのにいきなり強いスポットライトの光に照らされたと思った瞬間、体がふわりと浮いた。
わけもわからずに喚き散らしながら上を見ると、いかにもUFO然とした形の……確かアダムスキー型とか言われてるやつがぐんぐん近づいてくる。
ということはこの状態ってキャトルミューティレーション中ってこと!? とパニックになってギャン泣きしながら宇宙船の中に吸い込まれた。
絵に描いたようなグレイ型宇宙人が何体かいて、私を見てヒソヒソと何かを話していた。
そしてめちゃくちゃ流暢な日本語でなぜ泣くの? と聞かれたから、私は怖いと震える声で答えた。
宇宙人はまたヒソヒソ話をして、私にふわふわ毛布と全く見たことのないマスコットキャラのようなぬいぐるみを渡した。
意図がさっぱりわからなくてまた涙が出てくる。
宇宙人はそれを見てオロオロしている様子だった。
そしてまためちゃくちゃ流暢な日本語で怖くないよーと笑顔? を見せてくる。それがなんだか面白くてフッと笑ってしまった。
宇宙人の方も嬉しそうになってあれやこれやと手渡してきたり、めちゃくちゃ流暢な日本語で何かを話したりしていた。
変な異文化交流みたいで私も楽しかった。
……それが今から一時間くらい前のことだけど、私、いつになったら帰れるのかな……?

8/18/2025, 2:28:07 PM

ひたひた、ぺたぺた。時々どすどす。
廊下を歩く足音をよく聞いてみるとなんだか面白い。
とことこ、てくてく、どたばた、てちてち……
足音だけでこんなにもオノマトペがあるのもすごいけど、一つ一つ歩き方などが違うと認識できる私たちもすごいと思う。
足音だけでもいろんな音があると気づいた人も、それを言葉に残した人もすごい。
みんなすごいんだ。

8/17/2025, 1:16:40 PM

やあやあ、ここで会えたのも何かの縁。ちょーっと話を聞いていかないかい?
……忙しいからまた今度って? まあまあ、そんな事言わずにさ、話半分で聞いてくれていいから!
……少し前のこと、夏休みを利用して田舎に遊びに行ってた男の子がいてね。
八月一日から三十一日までの期間、そこで虫とりや魚つりに田舎に住む子どもたちと楽しく遊んだのさ。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、ついに八月三十一日になった。
明日には帰らなければならない。だけど、帰りたくない。
男の子は思った。毎日書いてる絵日記に昨日と同じことを書いたら明日は今日になるのでは……つまり明日なんてやってこないのでは……とね。
男の子は早速絵日記に昨日と同じことを書いた。
『今日はなんにもないすばらしい一日だった』と。
そして次の日、男の子は日付を見て驚愕した。
そこには八月三十二日と書かれていたからだ。
そして男の子は気づいた。周りが静かすぎることに。セミの声もテレビの音も人の声すらも聞こえない。
ただ風の音と川のせせらぎが聞こえるだけだ。
ハッとなって男の子は絵日記を開く。そしてそこに書いてあったものを見て男の子は恐怖におののいた。
そこには自身が描いた覚えのないぐちゃぐちゃな絵があったからだ……
……どうどう? 怖かった?
ん? 某ゲームのバグの内容ほぼそのまんまだって?
あははっ! 知ってたか! まあ有名なバグだし知っててもおかしくないか!
まーでも、こんだけ語り継がれて人々に認知もされてるんだ。現実で起こってもおかしくはないよね。
だからさ、もし君が終わらない夏を体験したいんだったら八月一日から絵日記を書いて、三十日と三十一日に『今日はなんにもないすばらしい一日だった』と書いてみるのも一興だね。
ふふふ……体験談、待ってるよ……

8/16/2025, 3:16:54 PM

ぼんやりと遠くの空へ想いを馳せる。
人は死んだらどうなるのだろう。
天国へ行くと言う人もいれば、地獄へ行くという人もいる。
何もない、無になるだけと言う人もいれば誰かの守護霊になると言う人もいる。
人によって答えは様々だ。どれが正解というのもないのだろう。
天国も地獄もあるかもしれない。ないかもしれない。
だが、もしあったらちょっと嬉しい。
誰であっても無になるのは少しだけ寂しいから。

8/15/2025, 1:55:51 PM

風呂上がり ドアを開けると Gがいた
なんでいるのだ そんなところに

……とドアを閉めてから心の中で思わず短歌を詠んでしまうほどの衝撃があった。
この文だと感情は伝わらないと思うけど、それこそ
!マークじゃ足りない感情が瞬間的に湧き上がった。
アレだ、驚きすぎて一周回って冷静になっちゃう感じ。……ちょっと違うか。
それはさておき、下手に開けたら奴がスルッと入ってきてしまうかもしれない。だけどそれだと私が出られない。
それはそれとして逃がすわけにはいかないから殺らないといけない。
でも武器がない。脱衣場をシャンプーまみれにするわけにはいかないし……
と考えていると風呂桶が目に入った。私はそれを手に持って息をはあはあ言わせながら勢いよくGに被せる。
奴はその場に留まったまま風呂桶ドームの客人となった。
……今日ほど色付きのやつで良かったと心から思った日はない。
風呂桶の中のGは明日の私がなんとかしてくれる。
だから今日の私は安心して寝よう。

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