ここじゃないどこかに行きたいという思いが漠然と俺の中にある。
俺は旅人なのに、おかしな話だ。
いや……旅人だからこそ、どこか遠くへ行きたいという思いがあるのだろうか?
たまごが先かニワトリが先か的な問題になってきたがおそらくどっちだっていいだろう。
いつかこの思いがなくなったその時がこの旅の終着点なのだろうな。
それはいったいどんな場所なのか、今から楽しみだ。
クリスタルといえば某ファイナルなファンタジーだろう。
……と考えてしまうのは私がその全盛期を生きていたからだろうか。
一度もプレイしたことがないが、クリスタルといえばそれだと強く思う。
他にクリスタルが出てくるアニメやゲームをたくさん見た/やったのにも関わらず、だ。
これも一種の刷り込みだろうか。それとも私がゲーマーだからだろうか。
たぶん後者だろうけど。
夏はどんな匂いがするでしょう。
ある人は花火が終わった後の火薬の匂いと言いました。
ある人は蚊取り線香の匂いと言いました。
ある人は海から来る潮風の匂いと言いました。
ある人は雨の匂いと言いました。
ある人はバーベキューの匂いと言いました。
ある人はウナギの蒲焼きの匂いと言いました。
あなたの思う夏の匂いは何ですか?
暑いというか痛い日差しから逃れるためにカーテンを閉める。
それだけでなんとなく暑さがマシになった気がするからカーテンさまさまだ。
だから今度、八月の終わり頃にちょっといい洗剤を使ってカーテンを丸洗いしようと僕は考えている。
こんだけ日差しが強ければきっとすぐ乾くはずだし。
でも……結局カーテンは日差し攻めに遭うんだな。
まあほぼ全てのカーテンに定められた運命のようなものだから感情移入する方が無粋か。
……でも愛情は注いでおこうかな。
カーテンちゃん今日もありがとー!
青く深く沈んでいく。
どこまでも、どこまでも深く。
青かった水面にもう手は届かない。
それでも身体は沈んでいく。ゆっくりと、でも確実に。
底に辿り着いた時、私はどうなっているのだろう。
……どうなっててもいい。今の私でなくなるならなんだっていい。
私は……幸せにおちていく。
それでいいんだ。きっと。