将来のことがチラチラと頭をよぎる。
そろそろ進路を決めなくちゃいけないし、自分が何をしたいのか、何になりたいのかも決めなくてはいけない。
将来のことなんてまだ全然わからない。
だからこのままでいい……とはちょっぴり思うけど、そうは問屋が卸さないというもので。
こういう時、小学生の妹がうらやましい。だってまだ将来のことなんて考えなくてもいいんだから。
……まあでも、未来で私がどうありたいのかを考えるいいきっかけになってるのかもね。
いつか見た輝かしい夢へ! 私は羽ばたいていくの!
……なんて気持ちは残念ながらないけど、そういう心意気で将来のことを考えていこうかな。
昔見ていた今は引退している実況者さん。
今はもうないとある掲示板で創作していた人たち。
音沙汰がなくなって十年後くらいにサイトも消滅したゲームのプレイ日記を書いていた人……
元気かな。
それを知る手段はないけど、元気だったらいいなと思う。
もし元気じゃなくても幸せに生きていたらそれでいいと私は思う。
幼稚園の頃に交わした約束。
それはいつまでも大好きで仲良しな友達でいる約束。
だけど大人になるにつれてそんな約束は忘れていっていつしか私と友達は疎遠になっていった。
結婚式にはお互い呼んだけど、そこから昔みたいに遊ぶこともなく、何もなかった。
あの子はあの約束を覚えているのかな。
それとも、覚えているけどそんなこともあったねという遠い約束でしかないのかな。
どっちにしてもあの子にとって私は過去の人。
現在や未来には不必要なんだ。
まあ、積極的にあの約束を守ろうとしない私もあの子と同じなんだろうけどね。
フラワーといえばズバリ、花のことだ。
だがフラワーから連想されるものは花ではないものもある。
例えば小麦粉。
英語の綴りは“flour”であり、花の“flower”と同じ発音をするそうだ。
これまで某フラワー小麦粉のことを『花 小麦粉』だと思っていたが、実際は『小麦粉 小麦粉』だったということになる。
子供の頃から花だと思っていたから本当に衝撃だった。パッケージにも花が描いてあるし。
今日調べなければおそらくずっと『花 小麦粉』だと思っていただろう。
……いやはや驚いた。
真っ白で大きな紙を机に置いて思いつくままに線を走らせてみる。
グニャグニャさせてみたりギザギザさせてみたり直線をスッと引いてみたり。
そして始点と終点を結んで、一つの大きな形が出来た。
そんな形たちを何個か作って、それに飽きたら今度は余白部分を青で塗りつぶしてみる。
形の中にもちょっと青を描いちゃえ〜!
青が塗れたら次は黄色や緑、時には黒や赤で形の中を彩っていく。
満足と納得できたらそれで完成!
こうして出来上がった今はまだただの地図っぽい何かの絵は、いつか私の創り上げる世界の地図になる。
まだ誰にも知られてない新しい地図は未来の私の手助けになるし、物語の基盤にもなるはずだ。
さあ、この世界はどんな主人公がどんな旅路を歩み、何を目にし何を思うのかな?