まだ読みたい。
まだまだ読んでいたい。
だから終わらせないで。
自分自身こそが一番のファン。まだまだ自分自身の紡ぐ言葉や物語を読んでいたいの。
終わらせてしまったら自分の好きが減ってしまう。
だから書くことを終わらせないで。
自分自身の考えを知るためにも。
自分で言うのもなんだけど、僕は愛情を表に出すのが苦手なタイプだ。
彼女に対してもそう。嬉しくても何でもないような素振りをしてしまう。
嬉しいことは素直に嬉しいと顔や態度に出せたらとても楽しいのだろうか。
彼女は愛情をストレートに出してくるから余計にそう思う。
ある日思い切って彼女に、いつもありがとう大好きと笑顔で伝えてみた。
そうしたら彼女は目をぱちくりさせた後、顔を真っ赤にしてうずくまって泣き出してしまった。
どうしたの? どこか苦しいの? 大丈夫? と慌てる僕に彼女は言った。
めちゃくちゃ嬉しいけど、突然の愛情過多は心臓に悪いからほどほどにして……と。
……僕はこういう時、どんな顔をすればいいのだろうか。とりあえず笑えばいいのかな……?
なんとなーく体がだるい。
首を触ってみるとちょいとぬくい。
……熱? これは熱なのでは?
わくわくしながら測ってみると、なんと微熱。
熱じゃないんかーい! と思いながらも熱は熱なので、お母さんに微熱があるから学校休むと伝えてお布団に戻る。
なんとなくだけど微熱が気持ち的に一番辛い気がするんだよね。
しっかり熱が出たらもう寝るだけって思えるし、開き直れる。
微熱は中途半端な元気があるから、寝てていいのかな学校休んじゃって良かったのかなって思っちゃう。
そういう罪悪感がちょっぴりストレスなんだよねえ。
……あー、なんかお腹空いてきた。
朝ごはん食べて寝よ。
本格的な熱にはしたくないからね。
おひさまぽかぽか温かい日曜日の朝。
今日はいいお散歩日和だ。
歯を磨いて顔を洗って朝ご飯を食べたら出発!
近くの公園を通って、小川を通って、さらにちょっと遠くに行こう。
母校に足を伸ばすのもいいなあ。
太陽の下を歩くだけでこんなに楽しい気分になるのは初めて。
休みの日くらい私は私らしく生きようと決めてから、世界はこんなにもきらめいている。
やりたいことをやってみよう。行きたいところに行ってみよう。美味しいものとか甘いものとかいっぱい食べよう。今日ぐらいは。
また明日からはお仕事が待っているんだから。
毛糸と棒針を用意して、レッツ編み編み!
目指すはセーター!
……と意気込んだはいいものの、なんか上手くいかない。
おかしいな……お姉ちゃんはチョチョイのちょいって編んでたのに。
何がいけないのかな? お姉ちゃんから貰ったお手本のセーターはあるのに……
棒針に問題があるのかなあ? それとも毛糸?
でもどっちもお姉ちゃんから借りたやつだし……
そういえば、初心者さん必見〜棒針編みのいろは~っていう作り方の本もくれたっけ。
……まあでも読まなくてもなんとかなるなる!
だってお姉ちゃんの妹だもん。お姉ちゃんに出来て私に出来ないことなんてない!
さあ、やってやるぞー! それで出来たセーターをお姉ちゃんにプレゼントするんだ!