バスクララ

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11/8/2024, 12:52:18 PM

くだらないダジャレを思いついたり、謎かけを考えてみたり、時には妄想たくましく二次創作を膨らませてみたり。
それらを誰にも発表しなかったら意味のないことなのだろうか。
誰にも発表する予定のない言葉と文たち。
誰にも見せないのなら考えたって意味がない?
僕はそう思わない。
自分の中にある楽しいという感情、調べた単語の意味、言葉と向き合った時間はいつか巡り巡って自分を助けてくれる。
誰にも見せなくても自分の中にちゃんと経験として蓄積されている。
だから、意味のないことだと言って書くことをやめないで。否定しないで。
人に見せなくてもいいよ。自己満足でもいいよ。
僕は君の書く文が大好きだから。

11/7/2024, 1:25:46 PM

姉とわたしはお母さんのお腹の中からずっと一緒だった。
何もかも一緒だった。立つのも歩くのも喋るのも。
でもやっぱり大きくなるにつれて姉という個人、わたしという個人は違うのだなと感じていた。
姉は静かなところが好き。
わたしは賑やかなところが好き。
何かと周りから比べられ、共通点を見出されては勝手に喜ばれ、相違点を見出されては勝手に納得される。
だからこそ姉は必死に勉強して他の国に留学し、後にその国の民となった。もうわたしと比較されないために。
手紙はすぐに来なくなった。姉は何か一つのことに熱中すると他が疎かになるからきっとそうだと思っていた。
でも、そうじゃなかった。
……同じ空を見上げてるって思ってた。幸せに生きているって思ってた。
わたしとあなたは違うけど、それでもお互いかけがえのない姉妹だったよね。
そう信じているのはわたしだけかもしれないけど……でも、あなたのところに行くまではそう思っていてもいいよね。

11/6/2024, 12:47:28 PM

雨が降っている。
オノマトペで表すと、しとしと。
そんな感じの柔らかい雨。
空は灰色。明るい灰色。
もうすぐ雲の切れ目が見えるかな。太陽出るかな。
そうしたら虹、見えるかな。
たまには童心に返って空を見上げてわくわくするのもいいよね。

11/5/2024, 3:39:21 PM

暗闇にいた私にとって、あなたは一筋の光みたいなものでした。
あなたはいつも私を気にかけてくれて、時にはそばで笑っていましたね。
私はそんなあなたが大好きでした。
しかしあなたはもういない。
人と違う私をよく思わない人たちが、私が楽しくしているのが気に入らないと、そんな自分勝手な理由であなたに酷いことをしましたね。
あなたは今も生きている。でも、心は、精神は……
きっと彼らにとってこれは私への見せしめなんでしょうね。
でも、私にとっては最大のきっかけになり得ました。
……もし、あなたが元気でいたならば私のしようとしていることを、きっと止めるのでしょうね。
あなたは優しい人でしたから。
復讐は何も生まない。自分はそんなこと望んでないと言ったのでしょうね。
それでも、私の気がすまないのです。
……私はもうここには帰りません。
さようなら、私の愛しい人。
あなたのこと、この身が滅びてもずっと忘れません。

11/4/2024, 11:20:13 AM

帰り道の途中、どこかのお家から豚汁の香りがふわりと漂ってきた。
とても美味しそうなその香りはなんとなく哀愁を誘ってくる。
……おばあちゃんがよく作ってくれたなあ。
一緒に暮らしているパワフルで元気な祖母。でもさすがに年には勝てなかった。
足腰も弱ってるし手の震えだってすごい。もう料理するのは不可能だ。
一応、レシピはあるにはあるのだけど、材料を切って鍋に入れてグツグツ煮込んで良い感じに味を整える。というもの。
……豪快というか過去の経験からくる適当な目分量のレシピだよなあ。というかこれはレシピなのか……?
作り方を訊いた時に、これは作れないと直感したから祖母の豚汁はたぶんもう、食べられない。
美味しかったなあ。よくどんぶりに入れて食べたっけなあ。どんなに嫌なことがあってもこれ食べたら吹き飛んだんだっけ……。
……そんな懐かしい思い出が止まらなくなって思わずコンビニに駆け込む。買うのはもちろん豚汁。
おばあちゃんの豚汁には全然敵わない。だけど豚汁欲を満たすにはちょうどいい。……本当はあの味が良いんだけど。
……今度、あのレシピと向き合ってチャレンジしてみようかな。
それで出来たものがあの豚汁じゃなくても、僕の心は満たされるはずだ。

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