『踊りませんか?』
高校時代、近くに男子校があった。
その男子校の学園祭の後夜祭では、
フォークダンスの時間がある。
私が通っていたのは女子校で、
友達は、毎年フォークダンスに行っていたが、
私は恥ずかしさもあり、
1、2年生の時はフォークダンスには行けなかった。
3年生の時、今年で最後だなと思い、
満を持して、友達と一緒にフォークダンスに行った。
緊張しながら、グランドに立っていると、
すぐに「一緒に、踊りませんか?』と誘われた。
「いいですよ」といい、一緒に踊った。
それからは、最後まで切れ間なく誘われ続けて、
1時間くらい踊り続けた。
夢心地だった。
ダンスに誘われるって、こんなに嬉しいことだと
その時、初めて実感した。
一緒に踊った中の数人とは連絡を交換した。
最終的に、お付き合いには至らなかったが。
「一緒に踊りませんか?」これは私の青春の1ページ。
『たそがれ』
船に乗るわけじゃなく だけど僕は港にいる
〜
汚れてる野良猫にも いつしか優しくなるユニバース
たそがれにあの日二人で 眺めた謎の光景を思い出す
君ともう一度会うために作った歌さ
今日も歌う 錆びた港で
「たそがれ」と聞くと、
このスピッツの「みなと」を思い出す。
会えなくなった人のことを思い出しながら、
この曲をエンドレスで聞いていた、
奄美大島での思い出が懐かしい。
『静寂に包まれた部屋』
18歳の春
初めての1人暮らし
大学の寮だった
初めの4ヶ月くらいはビギナーズラックというか
毎日が楽しく、部屋にいる時間もそんなになかった
夏休みを迎えた時
寮では、ほとんどの学生が帰省し
全体として閑散としていた
静寂に包まれた部屋にいる自分
この時、初めて寂しいという感情が芽生えた
『別れ際に』
サッカーの育成の勉強をするために、
ドイツに旅立った生徒がいた。
別れ際に、一緒に彼が応援しているJリーグのチームの
試合を見に行き、
後日、他の生徒も一緒に二郎系ラーメンを食べ、
見送った。
(本人が、二郎系ラーメンを食べたいと言って、
店に行ったが、本人は半分残した。)
昨日、その彼から連絡が来た。
どうやら頑張って異国での生活を送ってるようだ。
この調子で頑張れ!
『通り雨』
突然の通り雨に 君の手を握り走り出して
図書館の屋根の下に 駆け込んだけど
濡れたシャツ気にもせずに
〜
〜
雨よどうか降り続いて 僕の決心がつくまでは
通り雨と聞いて、思い浮かんだのは、
このサスケの「紫陽花の詩」の歌詞だ。
青いベンチと一緒に、学生時代によく聞いた曲だ。
「雨のどうか降り続いて」
そんなふうに思える瞬間は、これから訪れるかな。