虹を超えていこうと思う
一体、どこへ?
自分の思うままの世界へ
先ばかり見ているのですね
今立っている、この場所、
ここは見ないのですか?
私はね、本来あるべき
私の姿を求めて
思うままに
虹を超えていこうと思う
そうですか
一言よろしいですか?
もちろん、どうぞ
もう虹の上にいるようですよ
あそこにある立て札を
読み上げますね
「ここから先ばかりを目指す人生を
まだまだ歩み続けるのか
それとも
今いる自分を見つめて
今立っている
まさにこの場所を
虹の向こう側に変容させていくのか
どちらを選びますか?」
どちらを選んでも
良くも悪くもなく
自分次第だそうです
まさに
思うままにですね
返信、まだかな
ついついスマホに
手が伸びる
誰かと一緒に
時間を共有していたい
私はここよ、
私の声を聞いてほしい
寂しさと、承認欲求
まだ手放せずに
持っていたんだなぁ
声をかけておこうかな
トントン、
「寂しさと承認欲求さん、
今まで一緒にいてくれて
ありがとう
これから先は
その役割は
もう要らないからね
私と一緒に
優しい穏やかな世界に
進みましょう」
そっと手放した
食いしん坊の私は
秋というと
ついつい、
食べ物を思い浮かべてしまう
今だって
目の前に
和栗味のお菓子の箱が
口を開けて
「美味しいよ〜
食べてごら〜ん」
と、
まさに、
甘い言葉で
ささやくのを
「今は夜、
だめだめだめ〜!
せめて昼間にしておきなさ〜い」
と、こらえているところだ
そう、
私にとって
「秋色」に染まるとは
秋の味覚に
どっぷり
つかること
幸せな季節だなぁ
もしも世界が終わるなら…
次の世界を楽しむ準備を
始めましょう!
どんな世界にしようかなぁ
ふわふわ浮いて
移動できたり
あの人
元気にしてるかなぁ?
って思ったら、
「何々?
今、私のこと、
呼んだ?」
って、
目の前に
本人が現れたり
思いのままの世界
楽しそうじゃない?
だからね、
今から
自分の楽しい引き出し
増やしておこう
想像力を創造力へ
変換させよう
娘は靴紐を結ぶのが
苦手だった
「靴紐の結び方がおかしいよ」
その一言でへそを曲げ
「もう行かない!」
チケットもったい無いなあと、
家にいると言ってふくれている娘を
祖母に預けて
1人で出かける羽目になった
ファミリーコンサート
私の世界からは
こう見えていた
娘の世界では
楽しみにしていたおでかけが
靴紐一本で
なくなってしまった出来事
悲しかっただろうな
靴紐一本でも
見える世界は
人によって
こんなに違うのか
自分の古い価値観
記憶の奥底に
まだ隠れていたんだなあ
今の私はどうだろうか?
そんなことを
ふと感じた