娘は靴紐を結ぶのが
苦手だった
「靴紐の結び方がおかしいよ」
その一言でへそを曲げ
「もう行かない!」
チケットもったい無いなあと、
家にいると言ってふくれている娘を
祖母に預けて
1人で出かける羽目になった
ファミリーコンサート
私の世界からは
こう見えていた
娘の世界では
楽しみにしていたおでかけが
靴紐一本で
なくなってしまった出来事
悲しかっただろうな
靴紐一本でも
見える世界は
人によって
こんなに違うのか
自分の古い価値観
記憶の奥底に
まだ隠れていたんだなあ
今の私はどうだろうか?
そんなことを
ふと感じた
私にとっての答えは…
「ないです!」
一瞬一瞬、
自分として生きている
正解も、間違いもなく
心の向くままに進むこと
自分からぶれないこと
ただそれだけ
赤い星の子が言いました
青い星の澄んだ水は素敵だね
手で掬ったら
ひんやりとして
気持ちが良いだろうなぁ
青い星の子が言いました
緑の星の豊かな森は素敵だね
耳を澄ましたら
優しい木々の歌声が
子守唄のように
森を流れるのだろう
緑の星の子が言いました
赤い星の暖かな暖炉は素敵だね
パチパチとゆらめく炎が
夜の静けさを
紡いでいく
そして
三人は笑顔でこう言いました
一緒にいよう
これから先
ずっと
〜美しい地球が生まれた物語〜
静けさの中
耳をかたむける
いつも一緒で
1番の友
私自身
友人や家族とは違う
誰よりも信頼している
私という存在
友人達の言葉を
信頼しないのではない
家族の生き方を
否定しているのではない
ただ
私の人生は
私自身が描いている
かけがえのない世界
一歩踏み出すかは
私が決める
明るい静かな部屋で
心の耳に傾ける
優しさ
あたたかさ
静けさ
忘れかけていた手紙が
そっと、
私の心に呼びかける
「いつも、ここにいるよ」
あの日
海にさらわれたと
思っていた手紙は
いつも一緒だった
私が
気づくのを
静かに待っていた