兎と亀

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8/25/2025, 9:06:58 AM

見知らぬ街


『あれっ…ここは…』

無駄に静かな町並みに
全然明るくない街灯

電波もないこの街に迷い込んだ

周りの人も私をジロジロと見ている
周りの人の服装はなんと言うか…
中世の本で出て来るような服装だ

私の服装はいつも着ている制服なので
怪しがるのも仕方ない

でも…ここの空気は

悪くない

8/23/2025, 10:08:47 AM

遠雷


小さく落雷の音がした
きっと遠雷だろう

まるで片思いみたいだ
光っているのに音は聞こえない
音が聴こえても誰も
私には気づいてくれない

一人布団の中で耳を塞ぎ
気を紛らわすために君を考える

誰かに笑いかける君の姿
誰かの隣を歩く君の姿

お願い神様
私の姿を君の眼に入れて?

8/21/2025, 10:42:31 AM

君と飛び立つ

『ふぅ…』

冷たく体に当たる風
下を見れば小さな町並み

灰色の雲に覆われた2人の影

『来世でも一緒だよ』

お母さんお父さんごめんなさい…

私ちゃんと生きれたかな?
ずっと幸せにね?

そうして二人…
自由を求めて飛び立った

8/21/2025, 2:41:39 AM

きっと忘れない


今日は桜の舞う卒業式
懐かしい学び舎とも今日でおさらばだ

いつもの鐘の音も
窓際に積んだ埃も
教室のい匂いだって

たぶんきっと忘れない

忘れてやらない

こんなこともあったって笑ってやるから

8/19/2025, 12:41:11 PM

なぜ泣くの?と聞かれたから

『ううん…何でもないよ』

ブランコに座る二人の影

君に触れられたくなかったな…

夕焼けに見える滑り台には誰もいない
周りにはたくさん子供達が遊んでいるのに…

滑り台は私の心ようだな…
誰かに流されればあっけなく下がる

裏切られたのは…私なのに

君は誰にも傷つけることはできないよ…
君は弱いから私が守らなきゃ…

なぜ泣くの?って聞かれても…
私は頑なに言わなかった

『なんでもない』

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