『二人ぼっち』
放課後、ふたりで公園に行った。
公園のベンチに腰掛け、他愛もない会話をする。
今日の授業の話、友人の話、花粉の話…。
一通り話し終わり、柔らかい笑みを浮かべた。
広い公園で、ベンチに座って、ゆっくり過ごす。
学校終わりのこの時間が、すごく好きだ。
空を見上げている、あなたの横顔を見つめる。
風でふわっと髪が流れる。
髪で隠れていた、あなたの綺麗な瞳が見える。
あなたの肩に、そっと寄りかかる。
世界に二人だけになったみたい。
そんなことを考えながら。
『胸が高鳴る』
今日は、あなたに会える日。
この日をずっと、待ってた。
今日のために用意したプレゼント。
洋服も、髪型も、全部あなたのため。
いつもありがとうって想いを込めて、
あなたに会う準備をしてるよ。
今の私、すごく胸が高鳴ってる。
「待っててね」と、心の中で呟く。
電車の中で、紙袋を揺らしながら。
『怖がり』
平凡な、いつもの夜。
部屋には私1人。
布団に入り、眠ろうとした時。
突然、過去の記憶が流れ込む。
つらかったこと。
悲しかったこと。
悔しかったこと。
私は、ここにいていいんだろうか。
ここで生きていても、私は、、
そんな考えが、脳を支配する。
「安心して、大丈夫だよ。」
そんな言葉はどこかへ行ってしまって。
不安と恐怖に襲われる。
怖い、怖い、こわい、
それしか、考えられなくなる。
涙が止まらない。
呼吸が乱れる。
何とか、意識を戻そうとする。
大切なものを抱きしめる。
彼からもらった、大切なぬいぐるみ。
優しさが流れ込んでくる。
幸せな記憶が、心を包んでくれる。
不安や恐怖から、遠ざけてくれる。
少しずつ、息が整う。
ここにいて大丈夫だ。
私はここにいていいんだ。
大丈夫、大丈夫。
怖がりになる夜。
でも、あなたのおかげで乗り越えられる。
布団の温もりに、身を任せる。
大切なものを、そっと枕元に置いた。
『星が溢れる』
窓を開けて星空を見たのは、
いつぶりだろうか。
空いっぱいに広がる星々が
優しく光を放っている。
暗く寂しい夜は終わり、月明かりとともに
街をきらきらと輝かせている。
それぞれが異なる輝きを持ち、
人々を包み込む、そんな夜。
「私も、独りではないのだ。」
そう思うと、どこか心地よく
穏やかな気持ちになって。
私の心に、星が溢れる。
その小さな明かりたちは、私の心も
柔らかに照らしていた。
『ずっと隣で』
私、あなたのそばにいると、
心がとってもぽかぽかするんだ。
拾ってくれたあの日から
ずっと優しくしてくれてありがとう。
前の人に捨てられちゃってから、
誰かを信じることが難しくなっちゃったけど、
あなたのおかげで、いい人もいるんだって
思えることができた。
信じることができた。
おいしいごはんにあったかいおふろ。
あなたと一緒に過ごす時間は
私にとって大切で、特別な時間なんだ。
ねえ、またお散歩行こうね。
おそとは少し怖かったけど、
あなたと一緒に歩けて、嬉しかった。
だから、これから先も、あなたといたい。
あなたの隣で、ずっと。