10/21/2022, 12:58:39 PM
声がする。私の頭の奥の方で君のざらついた声がする。声の好き嫌いは性格の相性に関わるんだって。じゃあ私たち、一体何がいけなかったんだろうね。
どんなに綺麗な花だってすぐ枯れてしまうなんて、知りたくなかった。
10/20/2022, 2:31:57 PM
始まりはいつもあいつからのLINEだった。変なスタンプと暇の一文字。その通知が来たと同時に俺は自転車にまたがり勢いよく走り出す。坂を登り、長い踏み切りを超え、エレベーターのないマンションを5階まで駆け上がった頃には、足はガクガク震えて息も出来なくなっている。そんなこと俺にとっては何でもなかったんだよ。本当だよ。
10/19/2022, 4:36:23 PM
すれ違いざまに視線が交わった。ギラリと光る眼差しが私の目を捉える。その瞬間私は動けなくなってしまった。時が止まる。永遠ように長い一瞬。
私の目を捉えたまま視線をずらす。ふっと風が吹く。3秒経った。