始まりはいつもあいつからのLINEだった。変なスタンプと暇の一文字。その通知が来たと同時に俺は自転車にまたがり勢いよく走り出す。坂を登り、長い踏み切りを超え、エレベーターのないマンションを5階まで駆け上がった頃には、足はガクガク震えて息も出来なくなっている。そんなこと俺にとっては何でもなかったんだよ。本当だよ。
10/20/2022, 2:31:57 PM