君と出会った冬が、今年もやってきた。
いまだに私の心を掴んで離さない君の笑顔が、声が、
恋しくて仕方ない。
君が私を忘れると勝手に決めてしまった日から、
もう何年が経ったんだろう。
夜空から舞い落ちる雪を見ると、
私は今でも君を思い出してしまう。
この雪の冷たさのように素っ気なくて、
いつ降るかわからない雪のように気分屋で、
その存在ひとつでいつも私を楽しませてくれた人。
そっと降り積って消えていく、
君のその不器用な優しさが私は好きだった。
"捨てないで"
あの時私が流した涙は、きっと君には届かなかったのね。
だって冬は毎年必ずやってくるのに、
君はあれから一度も私の元には戻ってきてくれないもの。
それでも私は、ここで君を待ってる。
私が前を向く理由がここにある限り、ずっと。
___雪を待つ
煌びやかに彩られた街。
行き交う人の顔に浮かんだ笑み。
きっと、私だけがこの世界から取り残さている。
冬の寒さには似合わない色とりどりの光が、
どんな憂鬱もとばしてしまいそうなほど輝いているのに。
私は、どうしてこんな日さえ独りなんだろう。
本当だったら、ここであなたと笑っているはずだった。
あなたの1番が私だったら、隣にいてくれた?
精一杯引き止めたら、私の側に残ってくれたの?
どうでもいいのね。
私なんていなくても、
あなたはこの光の下できっと誰かと笑っているもの。
憎らしいほど綺麗なこのイルミネーションを、
私はあなたと見たかったよ。
___イルミネーション
私は愛を与え続けて、
あなたは愛を奪い続ける。
___愛を注いで
あなたが見せてくれない心のうちを、
私はいつも密かに探ろうとする。
そして私が隠した心の奥底を、
あなたはいつも土足で踏み荒らしていく。
お互いの心の距離を保てないから、
私達はすれ違っていることにさえ気づけない。
あなたの意思、あなたの願い。
あなたが心の中で描いていることを尊重できない私。
私の思い、私の期待。
私の心の中まで理解する気のないあなた。
でもそれでいい。
私たちはこうやって少しづつ離れていって、
いつか完全に見えなくなる時まで何も知らないままでいい。
体を求めたあの瞬間に、
心と心で繋がることを私たちは諦めたんだから。
___心と心
あなたの間違いも嘘も、
私はいつも笑いにして流してあげていたの。
気づいてなかったわけじゃない。
傷ついてなかったわけじゃないんだよ。
なんでもないフリをして、
馬鹿で単純なあなた好みのいい子を演じて。
都合よく利用されてるだけでもよかったの。
あなたの笑顔の理由に私が一瞬でもなれるなら。
あなたの中に私がずっと存在できるなら。
あなたが私を求めてくれるなら、
それがどんな理由でもよかった。
でもね、ずっと我慢、我慢、我慢、我慢。
辛いのに笑って誤魔化して、
苦しいのになんでもないフリをして、
あなたに本当は気づいて欲しかった。
私の些細な表情や行動の変化で、
本心まで見抜いて欲しかった。
偽りながらずっと、私はあなたに理解されたかった。
___なんでもないフリ