始まりはいつも
始まりがあると終わりがある。
なのに人生の選択には終わりがない。
だから僕は終わりを探している。
自分の人生を無駄にしている事は自覚している。
それでも終わりを見つけたい。
誰でも始まりはいつも赤子から始まる。
でも、終わりは無数にある。
死が終わりじゃないのか?
そんな事はないだろう。
もしかすると、永遠の命が手に入る事が出来るかもしれない。
だとすれば、死が終わりでは無くなる。
だから僕は、終わりを探している。
今日も旅に出よう。
終わりを求めて。
未来
私には未来がない
でも、夢がある
蝶や妖精みたいに自由に空を飛んでみたい
それが私の夢だ
紙で作った紙飛行機を飛ばすような感じで低空飛行してみたい
しかし、それは叶わない
現実的に無理がある
あと、未来もないから私には特に無理だ
あ〜あ、もっと自由に生きられたらよかったのに
無色の世界
周りには何も無い。
物も形も人も。
何もかも無い。
ここには僕1人。
絵に書いたような白い風景。
どこまでも続く道。
僕はこれからどうしたらいいのだろう。
幸せに
私、結婚するの。
そう、妹に言われた。
妹にはよく冷たく当たってしまう。
家では僕も妹も無口だ。
話さないことはないけど、ほとんど話さない。
まず、話せない。
小さい頃は僕もよく話す方だった。
成長するにつれ、家でも外でも話さなくなっていった。
本当は、僕も話したい。
家族に色々な話をしたい。
だけと、どんな風に話を切り出せばいいのか分からない。
だからこそ、妹には幸せになってほしい。
結婚おめでとう。
そう僕が言うと、妹は
ありがとう、兄さんも相手見つけなよ。
と言い残して家を後にした。
幸せにな。
見つめられると
教室は今日も賑やかだ。
多分、明日も明後日も。
しかし、毎日誰かの視線を感じる。
それが誰なのか分かっていない。
でも、探そうとも思っていない。
見つめられるとは変な感じだ。