「私はあなたといつも一緒にいることは出来ない」
そういったのは、僕の2歳年上の彼女だった。
彼女はCAだから、いやでも離れ離れになってしまう。
「だから、私が空から帰った時は、私を休ませる止まり木になって欲しい。私の心臓を、あなたと同じリズムで刻ませて、」
彼女からのプロポーズ、僕の心臓が早鐘を打つ。
「僕の心臓は君といれば、早くなるから、大変だよ?」
「私も早くなるから、大丈夫!!」
#ないものねだり
あなたはあの人なんかどーでもいいと言うけれど、
あの人はあなたを愛してる、
私がいくらあの人にアピールしても伝わらないのに、
あなたは、あの人と目を合わせただけで、あの人の頬を赤くする、
ズルい、あなたと私何が違うの?
一緒に遊んで、一緒に寝て、
私たちは一緒に育ってきたのに、、、
いつの間に、あなたはそんなに遠い存在になったの、、、
お願い、あの人を、、、
私に頂戴?
好きじゃないのに、
あいつのことなんか
でも、なんで私の頭から離れてくれないの、
あいつが私を呼ぶ声で目が覚めた、
あいつはもちろんいなかったけど、
夢の中にまで出てこないでよ、、、
好きになっちゃうじゃん、
何故、世間では雨というものにマイナスイメージがあるのだろうか、
気分が沈むと雨が降る、、、
雨がないと、私たちは生きていけないのに、
草木も花も私達も雨に生かされている
パタン
私は本を閉じた、
「雨音〜!ご飯よ〜!」
階下でそう叫ぶ母親の声がする、
中にはいいこと言うやつもいるじゃないか、本に向かって自分勝手に批評をしつつ、階段を降りる、
テレビから、、、
それでは、明日の天気です!
明日は晴れ、所によって雨が降るでしょう!
今日ね、○○君と遊びに行ったんだー!
楽しかった、また行きたいな、、、
僕と電話しながら、君はふとそんなことを言った。
呑気そうに、チョコの銀紙をガチャガチャ言わながら
君は、知らないんだろうな、
僕が考えてることなんて、、
知りたいとすら思ってないかもしれない、
僕はずっと、君の唯一になりたかったのに、、
だけど、君には届かない、わかってる、
だから、ごめん、
僕は君の元から旅に出るよ、君の傍で君が他の奴と遊んでいるのを見ていられないから、
ごめん、ごめんな、
僕にとって特別な君へ