魔法というテーマで、2つのお話を思いついたので、両方紹介いたします。
魔法①
君に見つめられると、魔法をかけられたかのように、ハートを射抜かれるんだ。
クリンとしたつぶらな瞳、ふわふわの髪の毛。
こう見えて食いしん坊なところも、可愛いんだよなあ。
「可愛いね」そう言うと、僕の大好きなポチは、「ワン!」と鳴いた。
魔法②
私には、誰にも言えない秘密がある。
それは、私が魔法使いだということ。
空を飛ぶことだってできるし、動物の心を読むこともできる。
でも、これが意外と厄介なんだよなあ。
空を飛ぶと鳥に突かれるし、動物は「お前ブスだな」とか言ってくる。
みんな知らなかったでしょう?
だから、変に魔法が使いたいとか、思わないほうが良いよ。
君と見た虹
君は、覚えているのだろうか。
僕達がまだ中学生くらいの頃だったかな。まだ付き合ってさえいなかった。
なぜか公園でばったり合って、嬉しかった僕は照れ隠しできていなかったな。
今思い出しても、頬が赤くなってしまうくらいだよ。
ブランコをこいで、二人で話していたら、いつの間にか、雨が降ってきたよね。
急いで東屋みたいな屋根の下に入ったな。決して丈夫な物じゃないけど。
その中で連絡先を交換して、好きなタイプとか話して…。
雨はやんだころ、空に虹がかかっていたのは、今でもはっきりと覚えているよ。
その時、たまたま同じタイミングで目があって、笑いあったよね。
今ならイケると思って、告白をしてみた。君の返事には、本当に喜んだよ。
夫婦となった今でも、僕はしっかり覚えているよ。君は覚えている?
そんなことを思い出しながら、僕達は空を見上げ、虹を眺めるのであった。
あなたは、まだ気づいていないんだろうか。
私があなたに心を寄せていること。
あなたは、まだ気づいていないんだろうか。
私があなたを見つめていること。
少し悲しい。・・・でも、それでいい。それがいい。
私の気持ちを知って、あなたが変わってしまっては嫌だから。
今のままのあなただけを愛しているから。
そんなことを考えながら、私はひそかな想いを育てていく。
―あなたは誰?
いつも私と同じ電車に乗っていて、北校の生徒。
目が合うと、たまにペコってお辞儀してくれる。
私はまだ、それだけしか知らない。
名前は?趣味は?誕生日は?
見れば見るほど、きれいな顔だなと思う。
いつか、あなたと話せる日が来るのだろうか。
この気持ちの名前を「恋」というのだろうか。
この紙を拾ってくれた方へ
あなたは今、人生を楽しんでいますか。
生きるのを諦めようとしていませんか。
辛いときは、一緒に生きている仲間を頼っていいんですよ。
怪我をしていなくても、心が苦しければ、病院に行ってもいいんですよ。
あなたなりの方法でいいんです。生きてください。
あなたの命が続く限り、生きてください。
そんな手紙を書いて、屋上から飛ばす。
もう、疲れた。私が生きている意味って、あるんだろうか。
もう、嫌だ。私の言うことは、すべて否定される。
もう、つらい。他の人には、こんな気持ちになってほしくない。
私は、目に一筋の涙を浮かべて、フェンスから飛び降りた。
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みなさん!朗報です!私、このアプリ初めて、今日で5日になるんですけど、
まさかの合計の♥数が43個になりました!私の作品を「もっと見たい」と
言ってくれた方々、本当にありがとうございます!これからもよろしく
お願いします! 恋する乙女―小5女子― より