NoName

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8/30/2024, 11:50:56 AM

香水をつけはじめたあなたは別人みたい。
学生の頃は香水なんてつけてなかったのに。

大人っぽい時は、ローズとムスク系
カジュアルな時は、コットン系
特に可愛らしい時は、フローラル系

あなたの香水が変わるたび、別人みたいだなって思うの。
でもあなたの性格は変わらず。少し大人っぽくなったけれど、あの時みたいに無邪気で。

やっぱり、何の香水もつけていない、
香水が切れたあなたのままが好きだよ。
だって、何もつけていないのに、こんなに落ち着く。

なんて少しキモいかな…。
あなたから見て、ただの女友達がこんなこと感じていてごめんね。

7/16/2024, 4:07:57 PM

僕の心とか未来とか感情とか、全部全部無視して、
空は、時に顔を上げられないほど眩しく笑ったり
しとしとと泣いたり、曖昧に曇ったりする。

それが憎らしく感じるけれど、たまに僕の気持ちを
代弁してくれてるような感覚になったり
僕と一体になっているような気持ちなる。

君が眩しく笑うから、意外と元気になれたり
君がしとしと泣くから、僕の気も重くなったり。
僕の涙の代わりに、君が泣いてくれてるようにも感じる。


ねえ、空。ソラ。

空みたいに明るい笑顔で、
空みたいに僕の代わりに泣いてくれるような
優しさを持ってて、

そんな君に、もう一度会いたいな。

空を見上げて、心に思い浮かんだ。

7/13/2024, 10:38:47 AM

僕は何も出来ない。
君みたいに、勉強も運動も上手くできなくて、
かといってそれを補えるような優れた才能もなくて、
君が羨ましいよ。

だから…少しだけ頑張ってみる。
できないなりに…これしかできないから。

ちょっと勉強いつもより頑張って見たり、
いつもは苦手な運動も練習してみたり、
才能はどう頑張っても難しいけど…
努力で補える部分もあるって信じたかった。

君みたいなことは出来ないけど、
劣等生の僕だから…人一倍頑張るしかなかった。

頑張ってる瞬間は、少しだけ、いつも涼しい顔の君より
少し自分を誇らしく感じることができて、
優越感を感じれた。


そんなあいつが俺は嫌いだ。
俺より勉強も運動もできなくて、
俺みたいな才能もなくて、

そんなあいつのままでいいんだ。
そう、そのままで。
そうすれば、俺はずっとあいつの上にいられて、
あいつ一人に限らず沢山のやつの上にいられて。
一番で。一番優越感に浸れたんだ。

けど、あいつは、
勉強を頑張り始めた。運動も練習してた。
相変わらず才能は何もないけど。でも、
ミスしても何してもひたむきで、無性にムカつく。

こんな俺が抱くはずの真反対みたいな感情。
劣等感なんて知らなくていいはずなのに。



あとがき…
優越感って劣等感を意識しているからこそ
起きたりすることもあるのかなと思いました。
劣っていても優れていても、
このストーリーの君たちは、そしてあなたは、
かけがえのない存在なのですよ。
なんて、少々図々しく申し訳ありません…。
こんな蛇足まで読んで下さった方も
ストーリーを読んで下さった方も
ありがとうございました。

7/13/2024, 3:32:31 AM

これまでずっと、私はあなたが好きなの。

その艶々の髪、スラッとしたスタイルが好き。
ただぼーっと授業を聞いてる少し気の抜けた顔も。
しっかりしてるけど、たまにでてる寝癖が可愛くて。
一緒にUFOキャッチャーに行った時に私がとった
キーホルダーもずっとつけてくれてて…。

友達として、遊びに行ったり会話する日々だったけど
それだけでもとっても幸せだった。
けど、いつからか、
あなたは私のキーホルダーを外してて…。


「彼氏できたんだね…!おめでとう!」
上手く笑えてたかな。私。

そのキーホルダーは、彼氏から貰ったんだ。
ふたつでひとつのハートになるんだ…。
「小学生しかつけないよね、こんなの笑」って
あなたは言うけど…、でも、幸せそうだね。
私のキーホルダーをつけてたところに
そのキーホルダーつけたんだね。
もう、あなたの隣にいれないんだね。

これまでずっと、好きでした。
上手く応援できなくて、ごめんね。

…あなたは私のこんな気持ち知らないでいてね。
これからもずっと。

7/11/2024, 3:16:27 PM

ピコン!なんて陽気な音を立てながらスマホが震える。
「ねえ!元気〜?」
そんな煩いあいつからの1件のLINEが来た気がした。

けれど、片手で数えても埋まらないほど
友達の少ない俺に来るLINEなんて、
公式のどうでもいいLINEか、
とりあえず入った、くだらない身内話と宿題の話で
たまに動く学校のグループLINEだけだ。

開いてみても…あぁ、やっぱり。
くだらない内容の通知だった。
けれど俺はLINEの通知を切れないでいる。

トーク欄を遡り、あいつのトーク画面を開いてみる。
全く自分からLINEを送らないタイプな俺を知ってか、
向こうからズカズカと週3ぐらい
たわいもない内容のLINEを送ってきた。

そんな初めの一言は大抵「ねえ!元気〜?」だった。
「元気だよ」「冷たっ😭」なんてとこから入るのが定番だった。

そんないつも煩いあいつからの最後のLINEは一年前。
「ねえ、ずっと元気でいてくれる?」
「? なにそれ?」
そんなやり取りが最後だった。

あれからあいつは俺にLINEを送ってこなくなった。

「なあ、お前からの通知が来ないと、元気になれないよ。」
墓の前で俺は一人呟いた。

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