9/18/2023, 12:48:57 PM
初めて夜の都会の景色を見た君は、窓ガラスに張り付いて、一心に外の景色を見つめている。
自分の方も見て欲しくて、つい名前を呼んだ。君の視線が、窓ガラスから自分の目へと移動する。
「外、すごく綺麗…!」
そう生き生きと言う君の目の方が、綺麗だ。
お題#3:夜景
9/17/2023, 11:09:00 AM
それは、暗い森の中に突如として現れた空間だった。
木々が無いこの小さな空間にだけ大地にまで太陽光がたっぷり降り注ぎ、色とりどりの小さな命が散らばっている。
「へぇ、こんな場所あったんだね。知らなかった。」
声を僅かに弾ませながら、命を踏み潰さないぎりぎりの場所まで近付きしゃがむ君。その後ろ姿に、思わず釘付けになっていた。
「貴方にあげるなら、これかな。」
君がおもむろに指さした花……それは見た目だけで選んだのか、それとも、意味を知っているのか。綺麗な赤色のゼラニウム。
お題#2:花畑
9/17/2023, 2:00:46 AM
窓ガラスに、パチパチと雫がぶつかる音がし始めた。
蠟燭のテーブルランプだけが灯る薄暗い部屋。日焼けして紙の端が茶色く色褪せている本のページを捲る音が、雫の音に時折相槌を打つ。温かい紅茶が入ったカップをソーサーに置く音が、時折アクセントを付ける。
早く帰ってこないかな。
……そんなに激しく泣かないでよ。私も寂しくて、泣きたくなってくるじゃん。でも、いつものことか。スピナーズ・エンドは、いつも雨。
お題#1:空が泣く