祈り

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9/14/2025, 2:45:30 AM

雨が降っているのに明るい空がある。
あそこはきっと、天国への扉なのだろう。
紙を破って貼り付けなような雲を見ながら、
雨音と思考の海に身を委ねる。
天国の扉だなんて、あそこはただ
雨の降っていない地域なだけなのに。
これは祈りだ。

8/21/2025, 2:27:29 AM

日の長い夏の夕焼けを見た1Kの窓
寒空の下、香ったどこかの夕食
春風に揺れた陽気の柔らかさ
から風に締めつけられた胸
そして、きみの頬の香り

きっと忘れない

8/18/2025, 7:17:18 AM

焦りを文字にして、そうなると焦った文字にしかならなくて。
当たり前のこと、全然キレイじゃない文章は。
自分の中から出てきたもので、でもそれは誰かに見せられるほどじゃない。
綴りこぼれて海の中。

8/17/2025, 7:34:16 AM

翼のない君は、いつも遠くの空を見ている。
空を飛びたいのかと聞けば、首を横に振るから、僕は首を傾げた。
それじゃあ君は、なにを見ているのだろう。
問えば、曖昧に笑ってみせる君。
それはまるで、翼のない君がどこかに行ってしまうような。
そんな気がして、僕はその白い手を握ることしかできなかった。

5/19/2025, 1:09:58 AM

「まって」

その声は空に溶けていく。
届かなかった、遅かった。
伸ばした手は虚空を掴んで、
その先には遠い、あの人の背中があるだけ。

届かなかった。遅かった。
夕陽が伸ばす影だけが、
彼の存在を表していた。

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