8/21/2025, 2:27:29 AM
日の長い夏の夕焼けを見た1Kの窓
寒空の下、香ったどこかの夕食
春風に揺れた陽気の柔らかさ
から風に締めつけられた胸
そして、きみの頬の香り
きっと忘れない
8/18/2025, 7:17:18 AM
焦りを文字にして、そうなると焦った文字にしかならなくて。
当たり前のこと、全然キレイじゃない文章は。
自分の中から出てきたもので、でもそれは誰かに見せられるほどじゃない。
綴りこぼれて海の中。
8/17/2025, 7:34:16 AM
翼のない君は、いつも遠くの空を見ている。
空を飛びたいのかと聞けば、首を横に振るから、僕は首を傾げた。
それじゃあ君は、なにを見ているのだろう。
問えば、曖昧に笑ってみせる君。
それはまるで、翼のない君がどこかに行ってしまうような。
そんな気がして、僕はその白い手を握ることしかできなかった。
5/19/2025, 1:09:58 AM
「まって」
その声は空に溶けていく。
届かなかった、遅かった。
伸ばした手は虚空を掴んで、
その先には遠い、あの人の背中があるだけ。
届かなかった。遅かった。
夕陽が伸ばす影だけが、
彼の存在を表していた。
5/14/2025, 3:15:56 AM
人魚って灰になると思う?溶けてしまいそうじゃない?
そう言って笑った彼女は、人魚になりたいらしい。