8/7/2023, 1:41:22 PM
みずからの腸にからまりのたうって死んでも生きてもかぶとむし
8/6/2023, 9:16:07 PM
青い服を買った。絵の具のチューブからそのまま絞ったような色。それが随分よく似合った。
青でなければ映えない。
インディゴに染めた色は己の肌にちっとも合わない。
このくにで身に纏う〈あお〉は縹色だから、藍のインディゴの馴染まない肌などはまがいものだと思った。
たまらない気持ちで十代を過ごした。このくにの色は私のためにない。私はこんなに、ここにいるのに。
ちかごろ青い服を買った。それが随分よく似合った。夏である。見上げた空が同じ色をしていた。
このくにの干天の色が私によく似合った。
このくにで、私にふさわしい色は私を飾るためにはない。このくにの青は天のためにある。
生命たちの極地で生命から最も遠くの無慈悲を差し出すものの色。
仰いでも仰いでも空がある。まもなく昼を堪えかねようとしている。焼ききれそうな坂道を一心に駆け、見上げて駆け、見据えて駆ける。空がある。
つまりはそれが幸いなのだった。
11/25/2022, 4:06:10 AM
編み終わりに夢を見ていた
11/1/2022, 9:04:56 AM
健康の二字は花野に放たれて窓辺の頬に睫毛が落ちる
10/20/2022, 6:55:07 PM
怯えた目を、怯えることに媚びた目を、レモングラスへ向ける、あなたも