欲望
いっぱい寝たい
列車に乗って
電車と列車ってどう違うんだろう。列車の方がなんとなくノスタルジックでロマンチックな感じがするのは私だけだろうか。電車は現実の街にしか連れて行ってくれないけど、列車は現実の外の街に連れて行ってくれる気がする。
列車に乗って現実の外側へ行きたい。
遠くの街へ
「街」と「町」の使い分けが分からない。多分、「街」の方が人が多くて都会的なんだろうな、とか思いながら使い分けている。
遠くの街へ行こうと思ったことはあまりない。自分が今住んでいる環境に満足してしまっている部分が大きい。それなりに都会的で、けど都会に比べたら人が少ない、街と町の間みたいなところに住んでいる。ただ、毎日訳あって電車で1時間弱の距離の街へ出ている。そこは都会も都会、人は多くてビルも高い。私みたいな人間は気圧されてしまうような街だ。ここは遠くの街と呼べるのだろうか。距離としてはそこまで遠くなくとも、精神的には遠くの街かもしれない。自分の人生には縁のない場所だと思っていたから。そういう意味でなら、私は既に遠くの街へ出ていってるのかもしれない。
そもそも遠くの街ってどこなんだろうか。新幹線でも使わなければ辿り着け得ない街のことを指すなら、私が毎日通っているここは遠くの街ではないだろう。じゃあ仮にそんな距離の街のことを指すなら、遠くの街へ出ていって何をしようと言うのだろう。観光?それも違う気がする。遠くの街へ行きたいと思う時、私は地に足をつけようとしていない気がする。もっと夢想的で、理想的などこかへ行こうとしている気がする。遠くの街にはきっと名前なんてない。この世には無いどこかなんだろう。
もし、遠くの町がこの世には無いどこかのことなら、話は変わってくる。そんなところ毎日のように行きたいと思っている。でも叶わないんだろうな。遠くの街へ行きたいと願いながら、そこそこ遠めの都会で毎日を過ごしている。