声が聞こえる
ラピスラズリの山に行ってみたいな。
友達に話したら、ラピスラズリの山って何?
そんな山、聞いたことないと言った。
昔、おばあちゃんから、聞いたことがある、ラピスラズリの山
まあいいや、友達抜きで、一人で行こう。
と、言ってもどこにあるんだっけ?
困ったな、おばあちゃんから話を聞いただけなのでよくわからない。私の中では、空想の世界の山になっていた。
う~ん、何となく、きっと、直感で、北方面だっ!
方位磁石をもって、北に向かう私。
ひたすら歩く。でも、ここは、広い平地が続く場所。山なんてあるわけない。
おばあちゃんは、いったい、どこの山の話をしてたんだろう。
途方にくれてたら、
「おーい、おねえさん、あっちだよ、あっち。」
という声。えっ!どこかで、男の子の声がした気がする。
しばらくすると、また、「おーい!こっちだよー」と声がした。
ん?誰もいないけど、声だけする。とりあえず、声のする方へ歩いていく。
わたしは、いつの間にか、我を忘れ、吸い込まれるように歩いていた。
ふと、気付くと、森の中にいる。もう少し歩くと、樹海のようなもっと深い森にたどり着くような気がした。
歩き出そうとした、その時、奥深いところから、「こっちこっち」と声がする。女の子の声。
ん?声のする方へ、行ってみる。
思ってた通り、樹海のような場所へたどり着いた。深緑の世界だ。
何だか怖い。 1度、空を見上げる。しかし、太陽の光は届いてない。 深い樹海に迷い込んでしまったみたい。どうしよう。
と、一瞬、眩しい光が、わたしの身体を包み込む。
何!何!
え!樹海の中に、青く、キラキラ光る山が浮かんでくる。
何これ!
え! これって、もしかして、ラピスラズリの深い美しいブルーのかがやきじゃないの?
あっ!もしかして、おばあちゃんが言ってた、ラピスラズリの山って、このことだったんだ。
そういえば、ラピスラズリって、ポジティブで、願いが叶って、邪気も、払ってくれる強力なパワーストーンだと思う。
おばあちゃんもこのラピスラズリの山 見たことあつたのかな。
それにしても、心がうばわれるほど、うつくしいこの光景。樹海の怖さなんか、かけらもなくなった。
ラピスラズリの山、この樹海で見たのは、おばあちゃんと私だけなんじゃないかしら。
ぼーっと、見惚れていると、いつの間にか、私は、キラキラと美しいブルーの輝きに吸い込まれていった。
その後のことは、覚えていない。
気がつくと、元いた場所に戻っていた。
何だか、さっきよりも、私、元気にパワーアップした感じがした。
すごい出来事だったな。
きっと、最近、元気のない私を、おばあちゃんが、元気づけようと導いてくれたのねっ。
おばあちゃん、天国から、わたしをいつも見守っててくれてありがとう。
それと、かわいい声で私を導いてくださった、ラピスラズリの妖精さんたち
ありがとう。
秋恋
雲一つない秋晴れの中
心地よい秋のそよ風がふく。
そこは、見渡す限り、色とりどりの秋桜畑
わぁー、空気がおいしい。
風が気持ちいいなぁ
え?!誰もいないはずの秋桜畑で声が、聴こえる。
うそ?!可愛らしい声!どこから?
あれ!ピンク色の秋桜が、私に話かけてる!
お姉さん、無理してない?
えっ!どうしてそう思うの?
分かるのよ、私。
お姉さん、日常から少し離れてみたいと、ここに来たのよ。
色々頑張ってて、頭が、パンクしそうなのよ、お姉さんは。
やっぱり、私、そうだったんだ、ピンク秋桜ちゃんの言う通り、私、今、いっぱいいっぱいで。
頭を整理したいと、気づいたら、ここに来てた。
お姉さん、大丈夫よ。私がお姉さんのいっぱいいっぱいを軽くしてあげる。
すると、ピンクや黄色、オレンジ、紫、水色と、色とりどりの秋桜が、私のお話を聞いてくれる。今、私が一番何が大変かを聞いて、的確なアドバイスをくれたり、励ましてくれたり、
お話してるうちに、頭の中が整理されて、軽くなった。
ありがとう、秋桜ちゃんたち。
あなたたちは、最高ねっ。プロのカウンセラーねっ。
いいえ、お姉さん、私たちは、カウンセラーではなく、本当は、秋恋のキューピットなのよ。
お姉さん、元気になって、恋をしなくちゃね。
その時は、また、ここに来てっ。
恋のキューピットしてあげるから。
まあ、なんて、素敵なの!!
本当にありがとう。また来るね。
秋恋実るといいなぁ。
大事にしたい
目に見えないけど、思いを大事にしたい。動物も人間も地球上の生物は、みんな思い、魂をもっている。
地球上の思いは、キャンディみたいなかたちの色々な宝石なんだ。生きてるうちは、地球にいて、生命が終わりをつげると、広い宇宙のどこかに帰るんだ。宇宙いっぱい思いや魂が瞬いている。
私の身体には、どんなキャンディちゃん、いるのかなぁ。
時間よ止まれ
潜水艦に乗って、深海ツアーに参加する。
潜水艦なんて初めて乗る。ドキドキ、ワクワク。
しゅっぱーつ進行。
飛行機に乗って、どんどん離陸していく感覚は味わったことあるが、海深く潜って進んでいく、この感覚は、味わったことない!すごい!
飛行機に乗るときのような、気圧の変化で、耳がツーとする感覚もない。
どれくらい潜ったのだう。
まだまだ潜り続ける、もう後戻りはできない。
その時、頭がフワフワしてきて、もう地上には、戻ることできない、後戻りできないという感覚になった。
しかし、不思議と不安はなく、ずーとワクワクしていてる。
ふと、窓のそとを見ると、ピンク色のふっくらした手のひらサイズの魚がゆっくり、群れをつくって泳いでる。かわいいなぁ。
そしたら、その近くを水色のお魚が群れをなしてやって来て、何かを口から吐き出している。
何だろう、じっーと見てると、小さな真珠だぁ。泡を吐くように次から次へと。
すると、さっき見たピンク色の魚がやってきて、また何かを吐き出している。
赤い何かだ!えっ!血?!恐る恐る観察していると、あれっ、ルビーじゃないか!ルビーの赤だったんだ!わぁーすごい!
その後も、色んな深海魚が、群れをなして泳ぎ、エメラルドやサファイアを吐き出している。
深海のお魚は、小さな身体で、宝石をつくれるんだ!
ひょっとして、ここは竜宮城!?
真っ暗な深海をまぶしい宝石の光が泳ぐ。
こんな美しい世界があるのか!!
我を忘れて、美しい世界に心も吸い込まれる。
と、風船の空気が抜けるような音がした。えっ!何!?
すると、急激に潜水艦が上昇していく。なんで!なんで!止めてー!
えー、えー、もう終わり!もう帰るの!
嫌だ嫌だぁ~
時間よ止まれ~~
夜景
深海1万、2万メートルの世界
太陽の光が届かない夜の世界。
海中生物がキラキラ光ってる。
太陽のない世界を輝かせようと自ら光を放つ。
生物ってすごい!進化ってすごい!
きっと、最高の夜景なのだろうなぁ✨
天然の光。光が生きてる!なんてすごいの!
誰も行ったこともない、深海2万メートルの世界。
想像が膨らむばかり。