白刎

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7/23/2024, 6:11:27 PM

「孤独だった木が花弁で満たされるように」

「僕の心も満たされる4月は死ぬ迄に来るのかな」

今この瞬間僕では君を満たせれない事を自覚させられた

「来年にはきっと、2人で幸せになれてるよ」

「そうだと良いな」

「うん」

「2人で幸せになれる迄この桜見に来ようね」

そんな会話をしてから、1年後の春

僕の隣には画面の中の君しか居ない

僕とでは無く他の人と死ぬ事を選んだ君しか居ない

2人で幸せになる迄見に来る約束をした桜を今年からは
1人で見なくてはならない

「こんな呪いあんまりだよ」


何も無い木から蕾が芽吹き花を咲かす4月
そんな春が僕は大嫌いだ


__花咲いて。



2024年7月24日

7/22/2024, 6:19:13 PM

2022年5月10日

「僕と一緒に死んでくれる?」

君が他の人との心中を選んでそれにどれだけ狂わされるかを知ってる
君と一緒に幸せになれなくてどれだけ泣く夜を過ごすか知ってる
君に置いてかれて全てを失う感覚を知ってる
人生の全てで、僕の全てで、それなのに君を失っても
何とか生きれる事実を僕は知ってる

後悔なんて数え切れない程あって、だけどやっぱり
一緒に幸せになろうと約束した君が
生きる事のしんどさを別の人と開放された事実は何よりも僕を苦しめる。

だからね、あの日の君に僕は言いに行きたいよ

「一緒に堕ちよう、終わらせよう」

―もしもタイムマシンがあったなら。



2024年7月23日