星になれば誰かの記憶に残れたのでしょうか
輝き続ければ誰かの目にとまったのでしょうか
そんなことしなくたって僕は君を見ていました
僕の心も視界も頭も君でいっぱいでした
僕はあなたが好きでした
一昨日庭に綺麗な花が咲いてたって言ってたよね?
あれ僕が植えたんだ
君が塾で頑張ってる時に
幼なじみだから家に行っても追い出されないし
庭を歩いてても怒られないから簡単だったよ
どう?怖い?怖いよねぇ?
別に怖がらせたいわけじゃないんだけど
刃物突きつけなきゃ逃げちゃうでしょ?
逃げないって?まぁまぁそんなこと言わずに
そういえば花の名前言ってなかったよね?
なんの花かわかった?
正解はねスノードロップだよ
僕が言いたいことわかる?笑
じゃあね、バイバイ
定期考査があった
めちゃくちゃ頑張った
だけど結果は振るわなかった
泣きそうになって荒い呼吸をする
その度に白い息が現れては消えていく
悲しいなぁ…
涙が頬を伝う
帰路にあるコンビニに足を運ぶ
「肉まんひとつください」
泣き顔を見て店員さんが驚いている
肉まんを受け取って外に出たら雪が降っていた
自分の息なのか肉まんの湯気なのか
分からなくなりながら一人で家に帰った
ねぇ、イルミネーションが綺麗だよ
一緒に見に行かない?
「めんどくさいし、寒いから行きたくない」
そっか、君は寒いの苦手だもんね
「今月は忙しいから次に会えるのは来年になる」
そうなんだね、頑張って
「うん」
いつも僕ばかり期待して空回りしている
会いたいけど言ってしまったら
我儘になってしまいそうで言うことができない
会いたいって言えたらなぁ
そう思って我慢していた
でも数日前から既読がつかなくなった
気づけなかった
毎日のように話してたのに…
素っ気なかったのは僕に悟られないようにするためで
嫌いになったとかじゃなかったらしい
ねぇ、会いたいよ
来年でもまだイルミネーションあるからさ
一緒に見に行こうよ
反応がない液晶に打った言葉は暗い部屋で光っていた