#13 【心の健康】
心にも定期健康診断とか欲しいし
採血とかレントゲンで
病気かどうかわかって欲しいな
過酷な環境で1年間
頑張りすぎて
いつのまにか心壊しちゃって
過酷な環境から離れて
病院いって、先生とお話して
お薬飲んで
お薬いらなくなるまでに丸1年かかったよ
どうも普段から自分の心に鈍感で
気付くとかなり疲弊してることが多いから
簡単に数値化出来たらいいなぁ
#12 【儚い】
あの頃、一生懸命に
世界に向かって叫んでいた
おれはここにいるぞ
おれはここにいるぞって
お前をみてるぞ
お前を忘れてないぞって
そうした日々の記録を、自分でもネット上に作ったサイトにつけていたし、影響を受けてくれた知らない誰かも、ネット上に記録してくれていた
ねぇ、あれから何年経ったかな
たくさんの記録は
ただの文字の羅列になってしまって
もうそこには何も無いんだよ
まっくろのページしかない
あんなに一生懸命、異端であることを
叫び続けて
アイデンティティにして
傷を敢えて見せつけて
そうして生きていたあの姿が
もうほとんど残っていないんだ
デジタルなんて大嫌いだって思ったよ
わたしの記憶の中の、あなたのことは今でも鮮明に覚えているのに。
流れ星を見に行こうよ
明日の夜
こっそり家を抜け出して
角のところで待ち合わせて
お気に入りのワンピース
いつものジーパンとTシャツ
自転車に乗って、丘の上までいこう
あの原っぱに 寝転がって
飽きるほど 星をながめよう
次々に流れてくる星屑たちに
すっかり感心してしまうんだ
この夏が永遠につづきますようにって
そっと星に願いをかけてしまうぼくを
どうか赦して
#11 【終点】
電車に乗ったら、終点までいこうよ
改札を出なければ大丈夫
誰もいない駅のホームでくちづけてね
#10 【つまらないことでも】
携帯電話を充電器に挿したまま
あの人の話を 何時間でも聞いていた
自分には全然わからない話なのに
あの人は一生懸命話し続ける
長話を聞いている間だけはあの人は
私のものだったから
三日月が東からのぼってきて
やがて西の空に沈んでしまうまで
本当に何時間でも
あの人の話を聞いていたんだ
ただただ、好きな人が
嬉しそうにしている事が 幸せだった