12/9/2023, 3:42:54 AM
「ありがとう、ごめんね」
彼は私の想いを受け取ったあと、そう言った。
驚きはなかった。
私なんて眼中にないだろうなって、思ってたから。
「ううん、大丈夫」
そう強がりながら、私は答えた。
嘘だよ、ほんとは大丈夫なんかじゃない。
張り裂けそうな思いも全て堪えながら、私はギュッと胸を抑えた。
12/8/2023, 3:22:15 AM
僕の家、今は使われていない暗い部屋の片隅に
それはあった。
形や色は見えない。
ライトの光を当てると、逃げるように去って行く。
出ていったと思ってあかりを消すと、姿はない。
だけどその部屋にいると、じっとりと見つめられるような視線を感じる。
まだいるのだろう。
そんな薄気味悪さを抱えながらも、年末の家の掃除があるので僕は仕方なくその部屋の扉を開けたのだ。
12/7/2023, 3:23:44 AM
海へと体が投げ出されて、宙に浮く。
目に入るのは、逆さまのセカイ。
それは、死の淵に見るには綺麗すぎる。
12/6/2023, 3:20:55 AM
眠れないほどドキドキする
体調不良か、はたまた、恋慕なのか。
深夜の静寂が部屋に広がる。
ベッドに横たわりつつも私の心は浮遊している。
静寂の中でも、脳内はキミからの言葉が頭の中で繰り返されている。
「明日、君に会いたい」
真夜中の時間が過ぎるにつれ、夢と現実の狭間で揺れる。
甘く切ないまま、夜は更けていく。
12/5/2023, 3:22:59 AM
夢と現実の境が曖昧になる。
私は誰なのだろう。その現実の私を表明するものが何も無くなった時、私は何になれるのだろうか。
私はわたしだし、それ以外の何者でもないが、それを表明できるような何か秀でているものも無い。
私という個は、何をもって認識して、他に認識されているのだろうか。