11/19/2023, 3:00:50 AM
卒業アルバムには、たくさんの思い出が詰まっている。
少しだけ恥ずかしい思い出もあるだろうけど、ひとたび開けばあの時の気持ちと好きだったものがその時のまま甦ってくる。
過去は振り返らずとも云うけれど、たまには懐旧に浸っても良いじゃないか。
11/18/2023, 2:11:39 AM
寒空の下で、木々の間を駆け巡りながら息を弾ませる。
白い息が空気中で舞い心を温かく包む先には、温かいココアの香りと共に冬の喜びが詰まっていた。
心地良い疲れを感じながら帰路へと向かう僕は、また一つ冬の思い出を刻んだのだ。
11/17/2023, 6:04:55 AM
別れてから数週間、さみしさで溢れたがらんどうの部屋を飛び出し、心の中で流した涙を忘れようとしていた。
街中を歩く中、ふと見上げた雑踏の中で、微笑む彼女の姿があった。
あれからはなればなれになったはずなのに。
偶然の再会に胸が高鳴り、彼女に近づこうとした瞬間、彼女は消えた。
ショックだったけれども、あの笑顔とともにいつか忘れることができるのだろうか、僕は考えながら立ち尽くした。
11/16/2023, 3:22:02 AM
子猫を拾った。
美味しそうにミルクを飲む小さな塊は、どうやら親とはぐれたみたいだった。
決死の思いで鳴き叫ぶその声に、私は目を逸らすことができなかった。
これからどうしたら、そう悩む私に対し子猫はそんなことつゆしらずに腹一杯の腹を見せて一言鳴いた。
人間の怖さを知らないその目。手放したら一体どうなってしまうのかとふと嫌な予感がよぎる。
とりあえず動物病院行こうか、私は子猫を抱えて外へ歩き出した。
これが私と愛猫との出会いである。
11/15/2023, 3:25:36 AM
秋風が吹き付けて、金木犀の香りが漂う。
どこかもの悲しくて、私は思わずその香りを胸いっぱいに吸い込む。
寒さが体に染み始め、もうコートを出さなきゃいけないなと思いながら、私はいそいそと帰路についた。