子猫を拾った。美味しそうにミルクを飲む小さな塊は、どうやら親とはぐれたみたいだった。決死の思いで鳴き叫ぶその声に、私は目を逸らすことができなかった。これからどうしたら、そう悩む私に対し子猫はそんなことつゆしらずに腹一杯の腹を見せて一言鳴いた。人間の怖さを知らないその目。手放したら一体どうなってしまうのかとふと嫌な予感がよぎる。とりあえず動物病院行こうか、私は子猫を抱えて外へ歩き出した。これが私と愛猫との出会いである。
11/16/2023, 3:22:02 AM