ゆずき

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7/15/2024, 12:00:29 PM

【終わりにしよう】

『ごめん、他に好きな人ができた』

滅多に返事がこない彼からのLINEを見て、
いつかはこうなるだろうなって予感はしていた。

最近、お互い仕事が忙しくて会えてなかったし、
同棲する?って持ち掛けても曖昧に笑って濁してたし、
そろそろ私たちも潮時だったのかもしれない。

『……そっか。じゃあ、今日で終わりにしよう?
今までありがとう』

震える手を宥めながらなんとかLINEに返信して、
スマホを放り投げベッドに突っ伏す。
涙がシーツに吸い取られて染みになっているけど、
そんなの気にしていられないくらい
悲しくて、ツラくて、しんどかった。

貴方から別れを告げられるのが怖くて
私から言ってしまったけど、
貴方との楽しかった思い出が頭をよぎる。

貴方を想って泣くのは今日で最後にするから
思い出と共にこの恋心も終わりにしよう。

7/15/2024, 12:22:03 AM

【手を取り合って】

小学生の時は、一緒に手を繋いで帰った。
中学生の時は、一緒に手を取り合って合格を喜んだ。
高校生の時は、都会に行く貴方を手を握りしめて見送った
そして、お互い社会人になった今。

貴方は私の隣で一緒に笑い合ってくれる。
幼馴染の貴方と結婚して〇〇年経ったけど、
これからも手を取り合って生きていこうね。

7/4/2024, 2:13:12 PM

【神様だけが知っている】

「〇〇くん、送ってくれてありがとう!また明日ね」
「うん、また明日学校で」

自分の家に帰る彼を見送りながら、
彼が居なくなったのを確認し、
私はそっと自分の部屋に戻った。

〇〇くんと付き合い始めて1ヶ月。
初めてできた彼氏に照れながら手を繋いで帰った帰り道。手を繋いだぬくもりから、
ほんとに彼と付き合えたんだと実感が湧いて手が震えた。

「私、本当に〇〇くんと付き合ってるんだ…」
静かな部屋の中で一人、そっと呟く。

クラスで人気者の〇〇くんと付き合う為に
自分がやれる事は何でもやった。

彼が大人しい子が好きと聞けば、性格も直したし
彼が好きそうな仕草や行動をするように心がけた。

髪型もショートよりロングが好きと聞けば、
髪を伸ばして彼が好きそうな髪型を練習した。
メイクも自分が好きなメイクより、
彼が好きそうなメイクを練習したし、
洋服だって自分の好きなものより、
彼の好きそうな服を買った。

彼を好きになってから自分の「好き」より、
彼の「好き」を優先した。

嫉妬する女は嫌いと言っていたから、
彼が告白されても嫉妬しないし
明らかに彼に好意を抱いている女が
彼の体に触れていても、
見て見ぬ振りをしてやり過ごした。

彼好みの女になってから半年。
彼と話す機会がだんだんと増えて、
ついに、彼から告白された。

彼が好きなのは本当の私じゃないけれど、
彼のためだったら自分も殺せる。

これは、神様だけが知っている私だけの秘密ーー。

7/3/2024, 1:43:29 PM

【この道の先に】

いつもと違う散歩道。
今日はこっちに進んでみよう。

この道の先にどんなお店があるのか、
どんな風景が広がっているのか。

自分が物語の主人公になったような気分で、
知らない道を進んで行く。

知らない道はわくわくするし、
新しい発見に足取りも軽くなる。

いい匂いがするパン屋さんを見つけた。
ひっそりと佇んでいる小さい神社にお参りした。
桜が綺麗に咲いている公園でお花見をした。

いつもと違う道を探索するのは勇気がいるし、
不安になるかもしれないけれど勇気を出して、
一歩踏み出してみよう。

きっと、素敵な出会いと新しい思い出が増えるはずーー。



7/2/2024, 11:26:56 PM

【日差し】

春の、ぽかぽかとした微睡みたくなる穏やかな日差し
夏の、ギラギラとした肌を焼くほど痛くて激しい日差し
秋の、ふわふわとした少し肌寒さも感じる弱い日差し
冬の、キラキラとした綺麗な暖かさを感じる優しい日差し

一年を通して日差しの感じ方は違うけど、
貴方はどの日差しが好きですか?

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