10/11/2025, 10:17:36 AM
水の無い海
星の輝かない夜空
向日葵の咲かない夏
当たり前が逆転した世界
『未知の交差点』
10/10/2025, 3:16:10 PM
『秋のおすそわけです、どうぞ』
そんなメモと一緒に添えられた、ピンクのコスモス
ガラスのコップに挿してやれば、机の上をパッと鮮やかに色づかせる
『一輪だけでも部屋中の雰囲気を変えちゃうんだから、大したもんだね』
メモの空いた部分に書き添え、ついでにコスモスの絵も描いてみる
……あまり似てないのはご愛嬌だ
『一輪のコスモス』
10/9/2025, 1:34:29 PM
昼間はそれほどでもないけれど
朝晩は確実に寒くなってきた
人肌恋しくなる季節ですなぁ なんて
『秋恋』
10/8/2025, 2:23:18 PM
傍にいて欲しくて抱きしめるのも
離れないよう支配するのも
自由であれと遠ざけるのも
人それぞれの愛らしい
『愛する、それ故に』
ほんとうに?
(愛を免罪符に相手を苦しめるのは、ほんとうに愛なのか)
(個人的には愛と呼びたくないけれど)
(しかし誰も彼もが口を揃えてこう語るのだ)
(『愛しているからこそ、こうするのが一番なんだ』と)
10/7/2025, 2:35:07 PM
文字を追いかける
ひたすらに文字を追いかける
それ以外はなにも見えない、聞こえない
時計の音も、酔っぱらいの陽気な声も、なにも聞こえない
目の前で繰り広げられる旅の音が騒がしくて、主人公の心の叫びが耳に広がって、そんなことに構ってられない
世界で一番静かな場所で、たくさんの音に触れるのに忙しい
『静寂の中心で』