NoName

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9/26/2025, 1:47:49 PM

読みかけの本を持って、ベッドに潜り込む
昼間の喧騒から遠い場所へ小旅行
表紙を開けば、そこはもう別世界

今は、そんなささやかな楽しみのための準備中
お気に入りのマグカップにじっくりとコーヒーを淹れながら、
素敵な週末の夜を迎えるのだ

『コーヒーが冷めないうちに』

9/25/2025, 3:37:43 PM

あなたがいない夢を見た

正確に言えば、あなたは確かに存在しているけれど、私と出会わなかった世界の夢
私はあなたとの出会いを覚えているのに、あなたは私のことを知らない

その世界でもあなたは人気者で、多くの人の中心にいた
だから、必死になって呼びかけた
「ここにいるよ、お願い気付いて」って、あなたの名前を何度も呼んだ

でもあなたは私を知らないから、その他大勢を見つめる瞳で私を見る
興味も関心もない、背景を眺めるような無感情な瞳で

……愛する人と心通じるけど離別してしまう世界と、愛する人は死なないけれど絶対に出会えない世界
あなたはどっちのほうがいい?

『パラレルワールド』

9/24/2025, 2:25:15 PM

今なにしてるのかなって、考える時間が増えた
メッセージ送ってもいいかなって、悩む時間が増えた
声を聴きたいなって、思う時間が増えた
もう少しだけ一緒にいたいなって、望む時間が増えた

あなたも私と同じこと思ってくれたから、
こうして同じ時間を過ごせるの

『時計の針が重なって』

9/23/2025, 2:08:16 PM

「君に酷いことしてきた連中を片っ端からぶん殴ろう!
大丈夫、君にはその権利がある!
君は望まれて生まれてきたんだ、愛されて生まれてきたんだ!
そんな君を傷つけた連中なんか殴られて当然さ!
さ、なにも心配いらないよ!
拳が痛くなるのが嫌だって言うなら、僕が代わりに殴ってやるとも!
だから僕と一緒に行こう!」

そう笑顔で語り私の腕を力強く引くこの人を、私は知らない

『僕と一緒に』

9/22/2025, 2:52:37 PM

晴れた日の散歩のほうが気持ちがいいと見せかけて

曇りのほうが涼しくて歩きやすいから総合的に気持ちいい

そんな持論を掲げる君と並んで散歩するのは楽しい

しかし、曇りの日は君の調子が良くなるせいか

歩くペースがとても速くて着いていくのも一苦労

『cloudy』

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