誰よりも、ずっと貴方に恋をしていて
誰よりもずっと、貴方を愛していたつもり、でした
でもそれは間違い
私はただ、貴方じゃなくて"先生"が好きだっただけでした
何が正解かなんてわからない。
逃げる事が正しいのか、
いつまで続くはわからない地獄に耐え続ければいいのか。
貴方達が放っておいて調子に乗ったあの人を
切れば本当に全てが丸く収まるのか。
私は本当に、それでいいのか。
なにもわからない。
なんで今なんだろう。
これまでにもあの人を野放しにしていたら不味いと痛感する場面は
いくらでもあったじゃないか。
なんで今更、私があの人の全てを補わなきゃいけないの。
どうして今更、声を聴くの。
今まで都合良く聞こえない振りをしていたのは貴方なのに。
信じられると思う?
今まで何人もの人が犠牲になったのに
人手不足を盾に助けてくれなかった貴方の言葉を。行動を。
お願いだから、貴方が出来る事を言ってよ
夢物語を聞いていられる程、私はわたしを保っていられないよ
あの人から、あの人がいるあの場所から逃げさせて
声が出なくなって、あの人が視界に入るだけで身体が強ばって
無理してあの人が楽しそうに言う誰かの悪口に一緒に笑って…
もう、限界なんです
仲のいい貴方に、あの子に
「お前がいなくなったらどうするの」と言われたって
転職を経験してまたあの場所へと帰ってきた上司に
「次がここよりマシとは限らないぞ」って言われたって
もう、嫌なんだよ
わたしが、こわれそうなんだよ
貴方に恋をしてから心休まる日なんてなかったわ
いつも嫌われていないか、好かれる為にはどうしたらいいか頭を悩ませていることを貴方は知らないわよね
送られて来る返信に一喜一憂して、他の方と談笑する姿にその相手が男性であっても妬いてしまうの
平穏な日なんてきっと訪れないわね
けれどね、私はこれ先も貴方に恋焦がれてしまうの
月が輝く夜はつい願ってしまう
あの人に逢いたいと、願ってしまう
暗く閉ざされていく夜の中で優しく照らす月明かりが
呆れず手を差し伸べてくれる貴方の優しさを感じさせるから