あかいろ

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3/19/2026, 11:22:59 AM

ピエロ

小さい頃は、ブランコ乗りだった。頭にはいつもサーカスの音楽が聞こえていた。
太陽の声も、嵐の声も聞こえていたし、雨の歌も聞こえた。ピエロはいつまでも私たちを笑わせてくれた。
私たちは口ずさみながら、息ぴったりでブランコに乗っていた。軽やかに跳びはね、雲も、星も、月も手につかむことができたんだ。
今じゃあ枯葉の擦れる音ばかりで、君との息も合わなくなった。ピエロはおとなになれないだけ大人だったと知った。
だけど、あの頃眠っていなくちゃいけなかった時間にたくさんの飴を飲み込めば、私はまたサーカスでブランコ乗りになれる。にぎやかな音楽も、あの頃よりも優雅に。
そして私はピエロになる。

3/17/2026, 8:51:44 AM



その無意味な、いつかがやってくるのを待ってた。
河には飛び込んでみたし、金魚鉢には頭を突っ込んだ。
親友には死ねばいいと言った。4歳の頃の自分の写真は破いた。食べ物は飲み込まずに吐き出した。
早く咲いた桜を恨んだ。
時間だけがどんどん通り過ぎている。

2/27/2026, 9:16:23 AM


また始めればいい、また始めればいいという裏側に、うっすらと恐怖が眠っているのが見える。
だんだんなんにも感じなくなる。
トリガーとなる歌を大声で歌い、ギターを弾く。
もう泣いたってなんにもない。悲しいもない。
あなたにできることは無い。あなたができたことはあった。あった。それはもうここにはない。今はできない。
私にできたことはない。その時私にできることは1つもない。私がこれからできることはある。ただそれしかない。私がこれからできることしか、今ここにはない。

1/15/2026, 1:01:04 PM

私は知っていた。
私は、あのさみしくつらい背中をみて育った。
そしてそれを恐れ、見て見ぬふりをした共犯者だった。そして同様に被害者であった。彼女もまた、被害者だった。それから加害者になった。

私は、あのひどく玄関からリビングまでの廊下が狭く、壁は薄く、ヤニの染みついた壁に閉じ込められ、首を絞めあってきた。
いつか、わかって欲しかった。だけど彼女の傷がそうさせないなら、もうずっとさようならのままでいい。
ごめんなさい。それと、くれた幸せにありがとうだけ。
私はわからなかった。
愛と苦しさが。本当か嘘か。
本当に私が大切だったの?それともそんな感情は微塵も無かったのか。

1/6/2026, 10:45:55 AM

人間って頑張って足踏ん張ってないと簡単に堕ちるんだね。
刺繍って柔らかくて優しい世界だよね。春と秋しかないみたい。むさ苦しい夏も孤独な冬もない。温かい世界だ。猫は春と秋に恋をするでしょう?人間は夏と冬のが恋しそうだけど。真っ暗な夜、もう冬かいつかもわからないまま。

貴方のことを忘れようとしてから、好きな花も好きな場所も、描きたい絵も、あふれる言葉も何もかもがなくなった。空っぽになった。自分はなにかアイデンティティがあると思ってた。でも全部貴方から取ったものを自分の中に入れただけだった。私の心の中にあった、美しい青の花瓶には、オレンジと赤の花がきれいに咲いてた。水はだんだんなくなって、花は枯れて、花瓶は色あせて、ただの透明な瓶になった。中身もなんにもない。
そろそろ壊れちゃうんじゃないかと思うくらい。空っぽでなんにもない。

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