・4『澄んだ瞳』
雨が降る中「帰りたい!」と叫んだ
女の人は困った顔をして
何か言い訳のような事を言っていた。
濡れるから
家は近いから
あぶないし
それなら送っていくから
「知らない人だから嫌だっ」
僕は走ってそこから逃げた。
家に向かったら家がバレるだろうか?
追ってくるだろうか?
すると向こうから犬が走ってきた
僕と目が合う
見つけた!みたいな表情だった
とってもキレイな瞳だった
【続く】
・3『嵐が来ようとも』
女の人に手を引かれ屋台の並ぶ通りを歩かされた。
抵抗したが周りも気にしていないし、見ていない。
助けてもらえそうになかった。
泣きそうになった。こわい、帰りたい。
急に女の人は立ち止まって
「はい」
と屋台の焼きそばのパックを渡してきた。
棒の抜かれたボロボロのフランクフルトも乗っていた。
ベンチに座ってとにかく食べた。泣きたかったけど
食べたら解放されると思った。
天気が急に変わって雷が、光った
そのうちに雨がポッポツと大きな雨粒になってきた。
「うちが近いから行こ」と
また引っ張られそうになった。
今嵐が来ても女の人の家に行きたくなかった
【続く】
・2『お祭り』
おばあちゃんが心配しなくてもいいって言って
お小遣いをくれた
お祭りに行ってみる。
フランクフルトを買った
すると上からひょいっと買ったばかりのフランクフルトが奪われた。
知らない女の人。
「串の付いた食べ物なんて危ない!!」
僕は
「かえせよ!!」と叫んで
その女の人の足を叩いた。
続けて叩こうとした腕を掴まれて
女の人は僕を連れていった
【続く】
・1『神様が舞い降りてきて、こう言った』
家電が鳴って僕はおばあちゃんの代わりに出た。
「今幸せですか?」と聞かれた。
「はい」
「もっと幸せになれますよ」
「あなたは誰ですか?」
「神様ですよ」
電話の向こうの声は女の人で、嘘だなっておもったけど
「そうですか」
と言って電話を切った
【続く】
・4『誰かのためになるならば』
そっからカラスがずーーっと喋り続けてたんだけど
スパイスカレー作りには何の役にも立たなそうだったのでガン無視した。
最終的にカラスは
『わたくしもお役に立てればこれ幸い』
とか言って満足そうに帰ってった
なにしに来たん。。
ニニギのヤローにうちの妹は渡せねーな。
スパイスカレーは美味くできた!!
サクヤとみんなでカレーパーティー!
ニニギは参加したそうだったけど
フツヌシっちに追い払ってもらった。
ニニギと夫婦になるのはやめたら??って
サクヤには言っといた。
姉妹で仲良く暮らそうよ
【終わり】