…私は鳥のように大空を飛んでみたい。
きっと気持ちいいだろうなぁ…
そうだ、私も勇気を出して飛んでみようかなぁ
「あー、思ったより楽しそう」
「フフッ、サヨナラ」
ヒュン ーーー
あぁ、解放される。
…もう二度とこんな事がありませんよーに…
《眠れないほど》
今日は彼女とデート。
夜も眠れないほど楽しみだった。彼女もそうみたい。
今日のデートは絶対に忘れられないようにしてやる
《さよならは言わないで》
私には大好きな彼氏がいる。でも、あと少しで別れないといけない。彼が
「…好きな人ができた。ごめん、別れよう?」
悲しかった。ずっと前から私は好きだったのに。やっと付き合えたのにって。その時の私は彼の事情を知らずに泣いた。
その日の放課後
私は先生たちの話を聞いてしまった。
「もう彼は来れないようです。持病が悪化したと…」
「じゃあ、今日が最後だったという事なのか?」
…知らなかった。彼が病気を持っていることを。
私、なにも知らなかったんだ。彼が私を気遣って言ってくれていたのに。でも……
「さよならなんて…言ってほしくなかったなぁ」
ぽろぽろとこぼれ落ちる涙を拭きながら呟いた。
…よしっ、彼に会いに行こう。先生に聞けば会えるはず
たとえどんなに困難でも会いに行くんだからぁ…
病院
「ねぇっ、どうして病気の事言ってくれなかったの、」
彼は、
「あんたにそんな悲しい顔をして欲しくなかったんだ」
ねぇ、あなたって本当に私のこと好きだったのね
《光と闇の狭間で》私は生きている。
私の光は消える。私の闇に包まれて消えるから…。
私は生きる価値のない化け物。…狐の妖怪なのなのです
まだ光がある事が不思議なくらい人を食べてしまった
…今日もまた来ました。不思議な男の人が。毎日、毎日
私に話しかけてくれる。彼は
「お前は化け物なんかじゃない。素敵な女の子だろ//」「…可愛い」
彼がどんなに素敵な人か、知ってしまった。私、彼に恋したみたいです///
「私…」
彼「…ん?」
「こんな耳の生えた妖怪だけど…
大切にしてくれますか?」
彼「っあぁ、一生大切にするぞ////」
私のような妖怪でも恋は実るのですね…
やはり彼は優しいようですっ