お題[美しい]
この世で1番美しいものってなんだと思う?空?海?月?そんな壮大なものじゃないわ。もちろん、命や愛なんていう曖昧なものでもないわ。花?蝶?鳥?うーん…少し惜しいわ。正解はね、みんな大好きお金よ♡世の中結局お金なんだから、お金が1番美しいに決まっているじゃない♡
お題[どうしてこの世界は]
とっても綺麗なのにとっても汚い。とっても明るいのにとっても暗い。表裏一体で。それが嫌いで。
私は素直じゃないから、嫌いなものばかり目に入る。いや、進んで探しているのだろう。そんな私のことが何よりも嫌いだ。暗くて弱くて普通じゃなくて。誰が好きになるというのだろう。それでも最終的に、全ての嫌いなものも好きなものも十把一絡げで愛してしまう。いつかそんな私のことを愛せる日が来てしまうのだろう。それまでは、今まで通り嫌いなところを探しながら生きようと思う。ああ、素晴らしい世界だ。
お題[君と歩いた道]
あの木はあの日の桜かな?あんなに鮮やかなピンク色だったのに、今ではすっかり爽やかな緑だ。いやでも月日が経ったことを感じされられる。そんな景色を目の当たりにして気分が沈む。
「あの時に戻りたいな…」
お題[さあ行こう]
待ちに待った合格発表の日。自宅で見るのが怖くて、学校へ向かうことにした。
早めに向かったつもりだったが、道中何度もトイレへ行ったおかげで、着く頃には人でいっぱいになっていた。これではトイレへ行けないではないか!なんて気を逸らしながら、トイレの場所の確認をした。今は最重要事項だ。なんだ、近くにあるじゃないか。なんて安心したのは一瞬で、結果のことを考えるとお腹が猛烈に痛くなってしまう。さあ、俺は掲示板とトイレ、どちらに先に向かうべきだろうか__
お題[水たまりに映る空]
どんよりとした空気とは対称に、空はどこまでも澄んでいる。それがどうしようもなく恨めしい。キッと睨みつけたところで素知らぬ顔だ。精一杯の抵抗として、道にできた水たまりを1つ1つ踏んでいくことにした。水面に映る綺麗な青が歪んで、暗い泥に塗れていく。それがなんだか楽しくて、落ち込んでいたことなどどうでもよくなってしまった。