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9/11/2023, 11:22:36 AM

『カレンダー』

小さな小さな四角いマスに、様々な記号を書いていく。
小さな小さな四角いマスに、様々な数字を書いていく。

これは私の人生の小さな縮図だ。

この日はお休みで、誰と遊んだ。
この日はお仕事で、何時まで働いた。
この日は記念日で、盛大なお祝いをした。

いつか、見返した時に「嗚呼、楽しかったな」、そう思えるようなものになります様に。

3/8/2023, 9:20:42 AM

『月夜』

こんなに綺麗な月夜には、君に逢いたくなる。
隣に並んで夜空を見上げて、月が綺麗ですね、なんて言ったりして。
きっと君は気付かずに、そうだね、って返してくるんだろうね。
君がこの言葉の意味に気付くのはいつになるんだろう。今から楽しみだ。

3/5/2023, 6:26:41 PM

たまには

たまにはさ、立ち止まったって良いんじゃない?
そう僕を励ましてくれた君。

ずっと走り続けてると疲れちゃうし、何よりこんなに素敵なことを見逃してしまうよ
君の視線を辿ると、そこには小さく咲いた梅の花。

…もう、春なんだな
呟いた途端、ぽろぽろと泪が零れた。

立ち止まってさ、ゆっくり周りを見渡してみれば、小さな幸せが見付かるよ。きっとまた歩き出せる時が来るからさ。その時までちょっと休憩。大丈夫、私が側にいる。ほら、心強いだろう?

勝ち気な笑顔で差し出された手をそっと掴むと、満開の笑顔が咲き誇った。

1/24/2023, 1:38:19 PM

ふわり、カーテンが揺れる。
柔らかな日差しが射し込む教室の窓際の席でひとり、ぼんやりと外を見ている人が居た。

儚くて、消えてしまいそうで――

思わず声を掛けようと小さく息を吸い込んだ瞬間、その人がゆっくりと振り向いて。
「どうかした?」
首を傾げながらの問い掛けに息を詰まらせた。

君は笑っていたのだろうか、それとも――

今の僕に、確かめる術はない。



逆光